2012 Fiscal Year Annual Research Report
動画像中の物体検出および符号化のための多項式を用いた時系列マッチング法の開発
Project/Area Number |
24300066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大町 真一郎 東北大学, 工学研究科, 教授 (30250856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大町 方子 仙台高等専門学校, 専攻科, 准教授 (90316448)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 画像、文章、音声等認識 / 画像符号化 / 映像符号化 |
Research Abstract |
カメラおよびパーソナルコンピュータを用いた画像・映像取得のための実験システムを構築し、映像を実験データとして取得できる環境を整備した。車載カメラによる道路環境の認識を想定し、自動車の車内に設置できるシステムとした。また、構築したシステムを用いて実験用の映像データを取得した。 一方で、オブジェクトベース符号化のための、画像からの特定領域抽出手法の開発に着手した。基本方針として、画像中の特定の領域を検出し、その領域とそれ以外に分けることで効率の良い符号化を実現する。特定の領域としては、人間やロボット視覚にとって重要な領域を想定した。検出に用いる基本技術としてはテンプレートマッチングの他、より柔軟に物体検出が可能なエッジや局所特徴量など、さまざまな手法を検討した。 また、オブジェクトベースの符号化手法についても検討した。上述のように特定領域とそれ以外で分けて符号化を行なうが、許容できる圧縮(劣化)の程度についての評価実験を行ない、基礎データを得た。そして、静止画像を対象として領域ごとに符号化率を変えることにより効率の良い符号化を実現する方法を検討し、標準的なJPEG圧縮法を拡張することにより、この方式を実装した。そして、さまざまな画像を用いて実験を行ない、手法の有効性を評価した。より具体的な例として、看板などの文字を人間にとって重要な情報と位置づけ、文字領域を検出して文字領域とそれ以外を分けて圧縮することにより文字の可読性を保ったまま画像を高い圧縮率で符号化できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験システムの構築が終了し、データ取得およびアルゴリズム開発が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに検討してきた領域検出法と画像符号化法を統合したアルゴリズムの開発に取り組む。また、これらの結果を国内外の学会で発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額と合わせて平成25年度の研究遂行に使用する予定である。
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