2014 Fiscal Year Annual Research Report
膝十字靱帯損傷に対する関節制動と運動が靱帯治癒に及ぼす影響
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24300194
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
高柳 清美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (20274061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国分 貴徳 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10616395)
金村 尚彦 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20379895)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 理学療法学 / 膝十字靭帯損傷 / 関節制動 / MMP-13 / TGF-β / コラーゲン / 核因子kB / TNF_α |
Outline of Annual Research Achievements |
膝関節前十字靭帯(以下ACL)は自己治癒能力が低いが、我々は早期に異常な関節運動を制動することでACLの治癒を明らかにした。ACLの治癒過程におけるマトリックスメタロプロテアーゼならびコラーゲンの継時的動態について検討した。切断後14日目以降のMMP13の mRNAが関節制動によって顕著に抑制されることを示した。また、損傷後早期より関節制動がコラーゲン合成に関連するmRNAを有意に増加させていた。関節制動が靭帯組織治癒を促進する可能性を示唆している。結論として、1)関節制動はMMP-13の発現量を有意に抑制し、それらは外科的術後の14日時点以降である、2)関節内外組織であるMMおよびMCLの解析により、外科的処置による影響は術後5日目程度である、3)リモデリングに重要な COL1A1、CoL3A1、TGF-βは、急性期に関節を制動するよって増加する、増殖期およびリモデリング期では血管およびcollagen増殖に関わる因子の増加が認められることを明らかにした。 一方、核因子kB(以下,NF_kB)は転写因子の1 種であり、免疫系や細胞の生体防御機構など様々な生体反応に関与する。ACL 再生を促進する潜在的なターゲットである可能性がある。ラットACL 損傷モデル急性期におけるNF_kB の動態をTNF_α と比較した。kB mRNA 発現量は,術後1日に比べ術後3日で減少、術後7日で増加、術後7日は術後3日と比較して発現量が増加した。TNF_α mRNA は、術後1日に比べ、術後3日、術後7日で減少した。関節制動を行うことで、NF_kB は時間経過とともに有意に増加していくのに対し、TNF_α は減少していた。ラットACL 損傷モデル急性期において、NF_kB はTNF_α の働きを抑制し、アポトーシス抑制をすることで間接的にACL の再生に関与していることが示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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