2014 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障がい者のための実時間環境光認知スコープの開発
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24300199
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
牧野 秀夫 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80115071)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | LED照明 / 可視光通信 / 屋内測位 / 視覚障がい者 / 魚眼レンズ |
Outline of Annual Research Achievements |
視覚障がい者に対し,失われた光の情報を最先端光学情報技術により提供する新しい環境光認知装置について研究を行った.具体的には,視覚障がい者周囲の太陽を含む照明環境を測位衛星の一種と仮定し,歩行時の測位精度を格段に向上させる実時間環境光認知装置(オプティカルコンテキストスコープ)の開発を目的とした.本装置実現のためには,(1)可視光通信LED照明環境,(2)単一小型の受光装置,(3)音声案内支援サーバが必要となる.このうち(1)については,従来使用しているテストベッドに加え,100mm径のLED照明器具(実用化モデル)を4灯使用した精密測位用可視光通信環境を完成させた.(2)の受光装置については,眼鏡両端に2個の小型光センサを配置した実験用受光器を完成させ,テストベッド上でその動作を確認した.さらに,最も困難な魚眼カメラ型センサの受光部試作についても,今年度までの科学研究費により基本動作とテストベッドでの精密測位動作(手で把持した状態でも10cm以下の誤差)を確認した.(3)の音声案内支援サーバについては,学内のGISと連携したタブレット端末より現在地に対する音声案内を実施するシステムを試作した. 一方屋外での案内については,GNSS受信機による精密測位ののち,最近小型化・低消費電力化が進んでいるBLE(Bluetooth low energy)を用いた音声案内を実現し,その効果と誤差範囲を明らかにした.以上,平成24年度から26年度までの3年間で,魚眼超高速可視光受信器作成と受光アルゴリズムの開発を中心に実時間環境光認知装置の研究を行い,その成果を視覚障碍者向け音声案内に応用することにより簡便な測位装置を実現することができた.今後は,地下街や屋外を歩行する際の環境光の影響を調査し,障害者支援施設と連携しながら装置の改良を進める予定である.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
ホームページ内「最近の研究内容」の部分で研究成果を公開
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