2012 Fiscal Year Annual Research Report
身体運動のメカニズムと適応性の解明:骨格筋・腱動態の生体計測によるアプローチ
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24300209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
川上 泰雄 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60234027)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 生体計測 / 筋腱動態 / トレーニング |
Research Abstract |
Bモード超音波法とモーショントラッキングシステムを併用して、収縮中の筋腱複合体の筋線維動態および腱組織動態を計測する方法を検討した。同時に、画像の精細度を高めるアルゴリズムを有する機器を購入し、骨格筋の表層部から深部までの観察を行うシステムを構築した。構築したシステムを用いて、足部を対象として、下腿三頭筋収縮中の足部の変形をビデオ解析によって計測し、上述の筋線維・腱組織動態と合わせることで、関節内の軟組織の力学的特性の評価を試みた。次に、運動直後の筋内fMRI解析による活動部位のマッピングを通じて、収縮中の筋内活動部位を同定し、筋疲労の程度を定量化する方法論を策定し、トレーニング効果について新たな知見を得ることができた。また、表面筋電図法により取得する筋電図信号と発揮張力の関係について、動作速度の影響について調べ、筋放電が顕著に増加する動作速度の閾値が存在することをつきとめ、筋束動態との関連性について検討した。さらに、筋収縮後に筋力が一過的に増加するという現象に関して、その強度依存性について明らかにした。以上の研究を論文として学術雑誌に投稿し、掲載済みあるいは掲載予定である。身体運動中の協働筋の骨格筋・腱動態に関して、下腿三頭筋の筋腱複合体を対象に、ホッピング動作や着地動作中の身体の動きと協働筋各筋の骨格筋・腱動態との関連性を検討するための予備的な研究を実施した。今後、動作の種類を拡大し、動きのコントロールストラテジーや個人差、性差、トレーニング効果について検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた研究支援者の雇用は公募したにも関わらず適任者がいないために叶わず、そのために研究の進捗にやや遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究支援者を雇用し、さらに研究の円滑化とペースアップを図る。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Gender differences in hip and ankle joint kinematics on knee abduction during running
Author(s)
Sakaguchi, M., Ogawa, H., Shimizu, N., Kanehisa, H., Yanai, T., Kawakami, Y.
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Journal Title
Eur. J. Sport Sci.
Volume: (印刷中)
Peer Reviewed
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[Journal Article] In vivo measurement of human rectus femoris architecture by ultrasonography : validity and applicability
Author(s)
Ema, R., Wakahara, T., Mogi, Y., Miyamoto, N., Komatsu, T., Kanehisa, H., Kawakami, Y.
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Journal Title
Clin. Physiol. Funct. Imaging
Volume: (印刷中)
Peer Reviewed
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