2012 Fiscal Year Annual Research Report
特定部位の筋機能を強化するトレーニング・システムの開発
Project/Area Number |
24300220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
伊坂 忠夫 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30247811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 俊之 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助手 (10454076)
塩澤 成弘 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30411250)
藤田 聡 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80451863)
後藤 一成 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (60508258)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | トレーニング科学 / バイオメカニクス / トレーニング装置開発 / 磁気共鳴画像法 / 関節トルク / 筋活動量 |
Research Abstract |
本研究は「スポーツパフォーマンス向上のためのスポーツ特異性を考慮したトレーニングシステムを開発すること」が目的である。十分なトレーニングを積んでいるアスリートでも、さらに理想的な筋機能や筋形態にするために、あるいは怪我からのリハビリの際に、ある特定の部位のみを鍛えることが必要になることがある。しかしながら、トレーニングに伴う筋肥大の部位差・左右差、筋力の左右差などの存在は知られていながらも、特定の部位の筋だけを鍛えるトレーニングシステムは構築されていない。 本研究では、複合した負荷様式によるトレーニングにそのメカニズム解明のヒントがあると考えた。そのための理論を体系化するとともに、トレーニングシステムを構築し、最新の技術を駆使したトレーニング機器の開発も試みた, 本年度は、肘関節屈曲動作を用いた一定粘性の負荷と一定粘性をベースにしながらもある特定区間に弾性負荷を重畳した組み合わせ負荷(複合負荷)を課して、8週間のトレーニング実験を行った。その結果、 1.両トレーニング群で関節角度全域での筋力向上が認められた。複合負荷トレーニングでの狙いとした関節角度区間での筋力向上は他の区間と同程度であった. 2.上腕屈筋群の体積は両トレーニング群ともに増加が見られた.しかしながら,上腕筋の増加は複合トレーニング群でのみ有意であった. 3.筋体積の増加にはトルク時間積分値との間に相関関係が見られた. 以上のことから,筋発達の部位差がトレーニング内容によって生じる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目に基礎的なトレーニング実験を行い、装置開発の基礎ができた。ただ、装置開発のための設計・部財発注などが少し遅れたため、くみ上げが次年度となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
共同研究者ならびに連携研究者との連携をさらに密にして、計画通り推進させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度より専門研究員を雇用予定であったが、適正な人材が見つからず、人件費として計上していた研究費を持ち越した。 2013年4月より専門研究員の雇用が決定しており、次年度以降に適正に配分していく。
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Research Products
(23 results)