2015 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者に対するライフキャリア変容型の集団健康教育法開発とその評価
Project/Area Number |
24300234
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
橋本 佐由理 筑波大学, 体育系, 准教授 (10334054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 倫子 明海大学, 外国語学部, 准教授 (70276179)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生活習慣病 / 糖尿病患者 / 集団健康教育法 / ストレス性格 / ライフキャリア / レジリエンス / 支援者養成 / グループワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生活習慣病はストレス性格病であるという考えに基づき、ストレス性格の改善やストレスへのレジリエンスの向上を加えた新しいグループワークの開発を目的である。 第1段階は、糖尿病患者へのライフキャリア変容型の集団健康教育法の開発と教材を完成した(H25)。第2段階は、本介入の実施と(H26・27)、糖尿病患者への前向き調査(第1回H26、第2回H27)、糖尿病や更年期症状のない40―60歳代の女性への横断調査を行った(H27)。第3段階は、支援者養成のためのワークショップの開催(H25)、支援者養成を行った(H26・27)。 本年度の調査からは、“ストレス耐性に弱い心理特性”は、“不健康行動を促す行動感覚”に有意な影響を与え、“不健康行動を促す行動感覚”は、不健康な生活習慣に有意な影響を与えるというモデルが構築された。また、40-50歳代の糖尿病女性群は一般女性群と比較し、不健康な行動感覚を持ち合わせており、抑うつを抱えやすく、ストレスを認知しやすい心理特性や不安気質を持ち合わせていた。60歳代は、抑うつや不安の高さは同じ傾向だったが、他は一般女性群との差はなかった。介入では、本人が自分自身のストレスへの脆弱性を自覚し、セルフケア法を見出せることが有効と思われ、支援者への教育内容には、ティーチングとコーチングとカウンセリングのスキル修得が必要であると思われた。以上から、生活習慣には不健康行動を促す行動感覚が影響しており、それを持つ患者は行動感覚の変容の必要があるが、そこには、ストレス耐性の弱い心理特性があることから、まずそれを克服する支援が必要と考える。また、糖尿病女性患者群は一般女性群よりも、抑うつの高さと不安気質の高さが特徴であったが、年代により特徴が異なっていたことから、年代に応じた教育法の必要性が確認できた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)