2012 Fiscal Year Annual Research Report
「ラボon theデスク」に基づく東アジア普及型早期才能支援プログラムの開発
Project/Area Number |
24300265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
野村 純 千葉大学, 教育学部, 教授 (30252886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東崎 健一 千葉大学, 教育学部, 教授 (30102031)
加藤 徹也 千葉大学, 教育学部, 教授 (00224519)
山下 修一 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10272296)
木下 龍 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10586217)
高木 啓 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 才能支援 / 科学教育 / PDL / アジア / 出る杭人材 / 理系人材 / 人材養成 / ラボ on the デスク |
Research Abstract |
東アジア地域において経済発展に伴い教育ニーズの高まりを見せている。このため地域経済を支える優秀なリージョナル人材の育成が各国共通の課題となってきている。一方教育においても経済のグローバル化の進展とともに、高等教育のグローバル化が進行し結果人材のボーダーレス化が進みつつある。そしてグローバル化による人材流動の中、いかに優秀なリージョナル人材を確保するかという課題が浮かび上がってきた。したがって、本研究で目指すものは各国が持つ教育資源を生かし、また申請者ら千葉大学が蓄積した学術資源や教材、最先端機材を活用した、才能を持つ若者のためのリージョナルな才能教育支援プログラムの効率的開発である。 このため東アジアで共通して活用可能な理系人材養成教材及び学習プログラムの開発に乗り出すこととした。平成24年度は開発の基礎データ収集のためシンガポール、中国及びカンボジアの理系人材養成を中心とする現在の教育事情および問題について現地調査を行った。さらにインドネシア、タイ、ベトナムの理系人材養成に関しても現地大学研究者と討議した。また1月には理科教育国際シンポジウムを開催し、成果の公開と情報収集を行った。 この結果、中国においては日本が現在抱える教育問題と共通する問題を抱えており、すでに我々が日本の中高校生に向けて開発している教育教材が活用可能であるとの感触を得た。このため中国語での教材開発に着手した。開発した教材に関しては実用化に向け、中国人留学生ボランティアを活用し試行を行っている。今後、これらの教材開発を進めるとともに、ナンヤン理工大学国立教育研究所、北京師範大学、湖南師範大学、王立プノンペン大学との連携もと、共通して活用可能な教材開発のためのプラットフォーム作製を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に初期教育プログラムの開発に着手するとともに、中国(北京師範大学、湖南師範大学)、シンガポール(ナンヤン理工大学国立教育研究所)、カンボジア(王立プノンペン大学)の大学研究者と各国の教育事情に関して情報収集するとともに講座開発の目的、内容などについて討議した。日本、中国において科学教育及び人材育成に関するセミナーを開催し、今後の方策について検討を進めている。これをもとにパイロットプログラムを中高校生に対し一部実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、連携大学研究者との討議を通して求められる教育プログラム像を明確にするとともに、アジアで使用可能な教材開発を続ける。さらに連携大学を拡大し、現地での実施の可能性についても模索する。
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Research Products
(19 results)