2013 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域における適正技術教育を含む連携工学設計教育ネットワークの構築
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24300275
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
松石 正克 金沢工業大学, 教育支援機構, 教授 (60329373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 純生 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (20367444)
竹俣 一也 金沢工業高等専門学校, グローバル情報工学科, 教授 (50167491)
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 適正技術 / 工学設計 / プロジェクト活動 / ユニバーサルデザイン / 地域環境計測 / ポ-トフォリオシステム |
Research Abstract |
本研究では、金沢工業大学の工学設計教育プログラムを発展させ、適正技術の思想を持ってユニバーサルデザインができる人材を育成するプログラムを検討すること、さらにモノづくりのプロセスをプロジェクトの進捗に応じて説明できる力を育む教育支援システムを検討し、授業実践を通して学習内容を具体化していく。平成25年度は以下の通り実施した。なお、研究成果はベルギーおよびモロッコで開催された工学教育に関する国際学会で発表し、適正技術および工学設計教育に関する権威者と情報交換し、適正技術教育を含む連携工学設計教育ネットワークの構築に必要な情報を調査した。 (1)提携校における工学設計教育の調査:国内外における適正技術教育について調査し、連携授業実践の可能性の調査を行い、交流に必要な教材および運営方式について検討した。 (2)プロジェクト活動支援型のポートフォリオシステムの開発:プロジェクト活動を振り返り、次のステップでそれをどのように活用すべきかについて検討した。また、プロトタイプのポートフォリオシステムを用いて授業で実践した。 (3)地域環境計測とデータ整理:地域環境に関連したプロジェクトテーマで活用するために必要な地域環境データを整備した。 (4)ユニバーサルデザイン教育プログラムの開発:デザイン思考を取り入れたユニバーサルデザイン教育プログラムを開発し、検証実験を行った。検証実験活動を記録するショーケース型ポートフォリオの検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた研究課題を適切に、かつタイムリーに実施することができた。また、その研究成果を工学教育に関する学会の国際会議で発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度は、海外の提携校における工学設計教育の調査、プロジェクト活動支援型ポートフォリオシステムの開発、ユニバーサルデザイン教育プログラムの開発と実施および地域環境計測とデータ整理を行う。さらに、研究成果を工学教育に関する学会で発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
高齢者擬似体験具の追加購入を25年度に予定していたが、次のプロジェクトの実施時期が26年度になることを考慮して、高齢者擬似体験具の追加購入を26年度に延期した。 26年度に高齢者擬似体験具の追加購入を行い、それを用いてユニバーサルデザインの検証実験を行う予定である。
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