2013 Fiscal Year Annual Research Report
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24300332
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| Research Institution | Juntendo University |
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Principal Investigator |
折茂 彰 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70275866)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀本 義哉 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40424246)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 浸潤・転移 / 乳癌 / 癌内線維芽細胞 / 癌微小環境 |
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| Research Abstract |
癌微小環境が乳癌転移に関して重要な役割を演じていることは多くの研究により示唆されている。申請研究では癌微小環境中に多数存在する癌内線維芽細胞に焦点を絞り研究をすすめた。癌内線維芽細胞が癌細胞の浸潤・転移を促進することを示唆した論文は複数あるが、適切なコントロールベースでin vivoで癌内線維芽細胞の転移促進能を各転移段階で注意深く示した論文はない。
今回我々は、高度免疫不全NOD/SCID/γCnull（NOG）マウスを使用したtumour xenogarft の系を用い、CAFsが弱転移性ヒト乳癌細胞と移植された場合、非癌部より抽出された対照線維芽細胞と共移植された場合に比較して、転移が顕著に増加することを観察している。
癌内線維芽細胞を有した原発巣に存在する癌細胞は、対照線維芽細胞と共移植された癌細胞と比較して、より浸潤性が高いことが、組織上観察された。またこれらの癌細胞が、顕著に上皮間葉移行を伴っているか否かを調査するために、上皮細胞マーカーであるE-cadherinで免疫染色を試みた。まだ途中経過であるが、両群におけるE-cadherinの発現様式の差はその染色に不均一性があることより、切片上で単純に発現量として比較することが容易ではないことが分かった。
今後は上皮間葉移行に関して詳細に調べる為に、間葉系のマーカーであるvimentinなどに対する抗体を用いた免疫組織染色を施行予定である。mesenchymal phenotypeが癌内線維芽細胞により、近傍の癌細胞に教授される可能性も検討する。癌内線維芽細胞と癌細胞の相互作用を媒介して浸潤・転移を促進する因子を同定する。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
免役不全に移植されたヒト癌細胞が癌を形成することは、良く知れれている。しかしながら、ヌードマウスのような部分的に免疫能を欠損したマウスを使用して、癌細胞の転移形成を安定して検出することは容易ではない。
今回申請者らは、T,Bおよびnatural killer (NK) cells のすべての免疫細胞を欠損したNOGマウスを使用し、従来弱（非）転移性のヒト乳癌細胞が癌内線維芽細胞と共に移植された場合、顕著に転移を形成することに成功している。転移の効率が弱いなどのトラブルシューティングを1年程度で行い、現在は転移作成の系は安定してる。
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| Strategy for Future Research Activity |
上皮間葉移行に関して詳細に調べる為に、間葉系のマーカーであるvimentinなどに対する抗体を用いた免疫組織染色を施行予定である。mesenchymal phenotypeが癌内線維芽細胞により、近傍の癌細胞に教授される可能性も検討する。
癌内線維芽細胞と癌細胞の相互作用を媒介して浸潤・転移を促進する因子を同定する。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた、癌細胞と線維芽細胞のマウスへの移植実験が延期となったため、
今年度のマウスの購入を差し控えたため。
その時点の研究に最も必要とされるデータを獲得するため、新たな癌細胞と線維芽細胞のpair を準備して、免疫不全マウスに移植する。遺伝子変異を導入した各細胞を使用して、癌転移促進に関与するheterotypicなシグナル伝達系を同定する。
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