2014 Fiscal Year Annual Research Report
石綿肺早期発見と病態解明をめざすイオンビームを応用した新手法の開発
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24310067
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
土橋 邦生 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (00241894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 隆博 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 放射線高度利用施設部, 研究員 (10370404)
石塚 全 福井大学, 医学部, 教授 (50302477)
清水 泰生 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80396621)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大気マイクロPIXE / 石綿肺 / イオンビーム / 組織内元素分布 / アスベスト / 職業性呼吸器疾患 / 粉塵 / 労働災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
アスベストなど珪素を含む吸入粉塵による、肺線維症の発症機序を解明するため、珪素を吸入させるマウスシリカモデルを作成し、その肺組織を採取し、大気マイクロPIXEと免疫染色により検討した。吸入開始7日目に比較し56日目のマウスの肺組織中には、吸入された珪素に一致して、体内の鉄が多量に沈着し複合体を形成していた。その複合体は肉芽組織と一致し、しかも肉芽組織中の組織球にはアポトーシスを誘導するFasやオートファジー機能の指標であるp62の発現が増強されていることが明らかとなった。これらの結果から、珪素・鉄複合体は、組織を破壊しオートファジーを傷害することで病変を形成することが示唆された。(J Clin Biochem Nutr. 2015 Jan;56(1):74-83) 粉塵吸入が疑われる肺線維症患者の吸入物質の同定に関しては、他の2施設から合計5例の依頼があり、現在解析中である。昨年度他施設から依頼があり、解析した職場でのアルミニウム吸入により惹起された肺線維症症例において、その大気マイクロPIXEによる測定結果は労災申請の一助となり、またその症例報告がInternal Medicineにすでに受理されており、2015年に掲載される予定である。 今までの成果を公表するため、および、他施設からの粉塵吸入が疑われる肺線維症患者の吸入物質の同定の依頼を容易にするため、ホームページを開設した。(http://dobashi-lab.health.gunma-u.ac.jp/21.html, http://dobashi-lab.health.gunma-u.ac.jp/pdf/puxe.pdf)
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)