2014 Fiscal Year Annual Research Report
拘束力のない合意の実現可能性について-ゲーム理論による分析
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24310110
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
武藤 滋夫 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (50126330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和 毅彦 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (90246778)
河崎 亮 東京工業大学, 社会理工学研究科, 准教授 (20579619)
坂東 桂介 東京工業大学, 社会理工学研究科, 助教 (50735412)
下村 研一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (90252527)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 安定集合 / 先見的安定集合 / 交渉ゲーム / 定常均衡 / 実験 / パレート最適性 / 制度分析 / 提携形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は以下の通り研究を行った。 (1)プレイヤーが逸脱の連鎖をどこまで見通せるかについて実験を用いてその上限を定め,その上限をもとに先見的安定集合を新たに定義し,その性質を詳しく調べた。 (2)(1)の結果を2人ゲームに適用し,これまでの結果を再考した。 (3)(2)の結果を囚人のジレンマ,2国間貿易,売り手と買い手の取引などの具体的な事例に適用し,先見性の上限が与える影響について詳しく考察した。 (4)(1)の結果を3人以上のゲームにも適用し全員提携形成の可能性を明らかにした。 (5)国内外の研究集会に出席して研究成果の発表を行い,研究のまとめの方向を明確にするべく,出席者との議論を通して情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに得られた理論的成果の妥当性を確認するための実験および理論の拡張を補助するための実験も順調に進んでおり,最終年度の制度設計の提案に向けて研究は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は制度設計の提言に向けて研究を進めるとともに,これまでの研究成果を8月に早稲田大学において開催される国際会議のいくつかのセッションにおいて報告し出席者とディスカッションを行う予定である。
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Causes of Carryover |
次年度に,本研究のまとめとして国際会議を開催するための費用を賄うため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年8月に早稲田大学で開催されるEast Asian Game Theory Conference 2015において,研究代表者の武藤と分担者の大和がプログラム委員として加わり,本研究に関連するセッションを運営するための発表者招待旅費,謝金等として使用する予定である。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] On Roth-Postlewaite Stability2014
Author(s)
Kawasaki, R.
Organizer
UECE Lisbon Meetings 2014 Game Theory and Applications
Place of Presentation
Lisboa School of Economics and Management, Lisbon, Portugal
Year and Date
2014-11-06 – 2014-11-08
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