2013 Fiscal Year Annual Research Report
高効率ヒトゲノム改変技術の開発と医療創薬応用に向けての安全性検証
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24310149
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
足立 典隆 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科(八景キャンパス), 教授 (30264675)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ゲノム改変 / ジーンターゲティング / ランダム挿入 |
Research Abstract |
本研究代表者は、動物細胞のゲノム改変に関わる応用ゲノム研究やゲノム損傷修復研究をさまざまな角度から行ってきた。本研究では、これまでの知見と技術を基盤として、あらゆるヒト細胞に適用可能な超高効率ジーンターゲティング法を開発することを目的とする。まず、エクソントラップ型のターゲティングベクター(蛍光タンパク質遺伝子/薬剤耐性遺伝子マーカーを搭載)をエレクトロポレーション法によりヒトNalm-6細胞に導入し、ソーティングおよびコロニー形成法による組換え体の選別を行った。次に、このアッセイシステムを利用して、ターゲティングベクターにさまざまな工夫(負選択マーカーの付加や変性など)を施した後に実験を行った。この結果として、新規に開発した負選択マーカーの有効性を確認することができたため、ヒトiPS細胞においても有効であるかどうか検討を進めている。また、以上の実験と並行して、alt-NHEJに関わる因子、特に相同組換えには影響を与えずalt-NHEJのみに特異的に関わる因子の探索を試みた。この候補遺伝子についてはノックアウトヒト細胞を作製し、組換え効率の変化を解析した。一方、ターゲティングベクターの導入前後に細胞を低酸素下で培養し、ベクター挿入頻度とターゲティング効率への影響を調べた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記した研究目的に沿って、交付申請書に記した平成25年度の研究実施計画の内容をおおむね遂行できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書に記した平成26年度の研究実施計画を遂行するべく研究を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた海外出張を取りやめたこと、また、消耗品や外部委託のコストを抑えることができたことにより、次年度使用額が生じた。 交付申請書に記した平成26年度の研究実施計画を遂行するために必要な消耗品の購入のために研究費を使用する。旅費や人件費にも使用するが、大半は幹細胞培養のための経費となる見込みである。
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Research Products
(2 results)