2014 Fiscal Year Annual Research Report
アロディニアの発生機構解明に向けたカイノイド型分子プローブの創製
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24310154
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
古田 享史 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40173538)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アクロメリン酸 / 受容体 / アロディニア / 分子プローブ / カイニン酸 / カイノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
カイノイド化合物の構造最適化に向けて,骨格ピロリジン環3位側鎖の修飾法の検討を行った.二つのエステル基の反応性の違いを利用した選択的加水分解反応により,3位側鎖のみをアルコール,アミド,ニトリル,テトラゾールなどに変換する手法を確立した.これにより,3位側鎖に機能性官能基を導入して光親和性標識法などに適用できる分子プローブ化を行うことが可能となった.さらに,ピロリジン環2位および3位の両方を修飾した類縁体の合成も行った.続いて,これまでに合成したカイノイド骨格のピロリジン環4位のエーテルおよびチオエーテル型修飾体,3位側鎖修飾体,2位修飾体のアロディニア誘発・抑制作用の活性評価を行った.その結果,側鎖構造を単純化した化合物のうちエーテル型では強力なアロディニア誘発作用を発現することを見いだした.チオエーテル型では,4位の立体化学の違いによりアロディニア誘発作用を示す化合物と抑制作用を示す化合物が存在した.さらに,4位チオエーテルの置換基を嵩高くした化合物ではどちらの作用も消失した.このことから,標的容体への結合には4位周辺の立体構造も重要な役割を果たしていることがわかった.以上により,アロディニア誘発に関わる新規受容体を解析するための分子ツールを創製することができた.一方,合成したカイノイドとは結合性に違いが認められるアクロメリン酸の脳・脊髄組織での集積部位を質量分析イメージング法により詳細に解析することを目的に,誘導体化法について検討した.アミノ酸のイオン化効率を上げるため,永久電荷を持つウレア型分子へ変換することとし,TAHS反応剤の合成を行った.カイノイド型プローブであるPSPAを用いて,in vitroでTAHS反応剤と反応させ,効率よく目的とするプローブ分子に変換できることを確認した.さらに,MALDI-MSにより検出可能であることを見いだした.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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