2014 Fiscal Year Annual Research Report
微生物迅速同定の新原理:極小蛍光分子とシデロフォアの化学
Project/Area Number |
24310162
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
難波 康祐 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50414123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 真隆 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00412403)
村田 佳子 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所, 主席研究員 (60256047)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シデロフォア / 1,3a,6a-トリアザペンタレン / エンテロバクチン / ビブリオフェリン / 蛍光プローブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、新規蛍光分子1,3a,6a-トリアザペンタレン(TAP)の蛍光波長を近赤外領域まで拡張することに成功した。これにより、紫色から近赤外領域の全ての波長領域を同じ蛍光発色団でカバーすることが可能となった。また、TAPが生細胞の蛍光染色剤として非常に有用であることについても明らかにすることができた。現在、その汎用性について検討中である。また、シデロフォアへのTAP導入を試み、サルモネラ菌由来のエンテロバクチンにTAPを導入する事に成功した。TAP導入エンテロバクチンは、鉄イオンとのキレート状態では蛍光を発しないが、鉄イオンを放出すると蛍光を発することが明らかとなり、シデロフォア・鉄錯体が細菌の内部でどのように代謝されているのかを探る画期的な蛍光プローブが作成できた。また、ビブリオフェリンに関しては、アラニン部位をシステインに改変した誘導体を作成し、そのチオール部位に前年度開発したTAP-VK1を導入することに成功した。TAP-VK1は脂溶性環境では強い蛍光を発するものの、水中では蛍光を発しないことから、細菌内に取り込まれることで蛍光を発すると期待できる。今後は、生きたサルモネラ菌および腸炎ビブリオ細菌にTAP導入シデロフォアを取り込ませ、細菌選択的な検出試薬としての有効性を明らかにしていく予定である。また、TAP-VK1はペプチドやタンパク質のラベル化も可能であることが明らかとなった。今後は実用的なラベル化剤として、蛍光強度の増大について検討を行う。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(48 results)
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[Journal Article] Synthesis of yellow and red !uorescent 1,3a,6atriazapentalenes and the theoretical investigation of their optical properties2015
Author(s)
Namba, K.; Osawa, A.; Nakayama, A.; Mera, A.; Tano, F.; Chuman, Y.; Sakuda, E.; Taketsugu, T.; Sakaguchi, K.; Kitamura, N.; Tanino, K.
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Journal Title
Chem. Sci.
Volume: 6
Pages: 1083-1093
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] パラウアミンの全合成2015
Author(s)
竹内公平、海原由香理、難波康祐、谷野圭持
Organizer
日本化学会第95年会
Place of Presentation
日本大学(千葉県船橋市)
Year and Date
2015-03-26 – 2015-03-26
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