2016 Fiscal Year Annual Research Report
International Women's Movement during Cold War
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24310194
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤目 ゆき 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60222410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今岡 良子 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (50273735)
木戸 衛一 大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (70204930)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ケイト・フレロン / 国際民主女性連盟 / WIDF / 世界平和評議会 / WPC / 朝鮮戦争 / 原水爆禁止世界大会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、冷戦時代の国際女性運動に関する実証研究において着実に成果をあげた。 日本の女性運動に関しては、1945年から1980年代にかけて各地で展開した平和運動を重視し、特に原水爆禁止運動と反基地運動における地域の女性たちの歩みに関連する資料を収集した。国際的に核実験に対する抗議運動が高まっていた1956年に長崎で開催された第二回原水爆禁止世界大会は、世界各国からの積極的な参加と日本の被爆者団体の結成という両面から重要な歴史的意義を持ったが、本年度は特にこの大会に着目して海外資料の収集・翻訳をも行った。 諸外国の女性運動に関しては、国際民主女性連盟(WIDF)と世界平和評議会(WPC)の研究を進めた。初年度から取り組んできた英国、フランス、ドイツ、朝鮮民主主義人民共和国、中国、インドのWIDFとWPCの参加団体についての研究を深めるとともに、新たに北欧と東欧、ソ連、モンゴル、ラテンアメリカなどのWIDFとWPCの参加団体についても資料を収集・翻訳・分析し、一部を論文にまとめることができた。 特に朝鮮戦争中にWIDFが朝鮮へと派遣した国際女性調査団に関しては、これまで取り組んできたフランスのジレット・ジーグレルやドイツのリリー・ベヒターに関する研究に加えて、朝鮮民主主義人民共和国の朴正愛と許貞淑、デンマークのケイト・フレロン・ヤコプスン、チェコスロバキアのミルシェ・スバトショバ、ソ連のマリア・オブシアンニコワのような、あまり知られていない活動家たちに光をあて、朝鮮戦争即時停戦を求めてくりひろげられた国際平和運動の世界的ネットワークの存在を示した。 これらの研究成果、『アジア現代女性史』第11号において、特集記事「WIDF調査団に参加したヨーロッパの女性-レジスタンスから朝鮮戦争停戦運動へ」として発表した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)