2012 Fiscal Year Annual Research Report
戦時下中国の移動するメディア・プロパガンダ―身体・音・映像の動態的連関から
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24320038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 幸代 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (00303587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 正男 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80302652)
葛西 周 東京芸術大学, 音楽学部, 助手 (00584161)
楊 韜 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教 (70614585)
晏 〓 明治学院大学, 言語文化研究科, 研究員 (70509140)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大衆芸術 / 移動 / メディア / 身体 / プロパガンダ |
Research Abstract |
本研究の目的は日中戦争期の、身体的/視覚的芸術/音楽メディアを通した、抗日もしくは親日プロパガンダが、解放区(共産党勢力区)・国統区(国民党勢力区)・淪陥区(日本軍占領地)をいかに移動し、機能したか、勢力図を描き直すことにある。また成果の海外発信を強く意識している。 24年度、連携研究者一人を含むメンバーは、成都・重慶・香港で資料調査をし、特に重慶では半数のメンバーが協力して有用な資料を多数入手し、それによって国統区に関する研究で特に成果を得た。11月には中国、日本から1940年代の演劇・映像文化の専門家を三人招へいし、名古屋大学にてシンポジウム「戦時下中国の移動するメディア・プロパガンダー第一回上海・重慶」を開催して一般公開し、科研メンバーがそれぞれコメンテーターを務めた。また学会発表としては、フィラデルフィア(米国)、リバプール(英国)、パリ(仏国)、北京(中国)、台北(台湾)、及び国内での音楽/舞踏/歴史/メディア関係の国際学会で研究成果をメンバーが発表し、質疑応答を行い、その結果を論文にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初、毎年のシンポジウムないしワークショップは日本国内のみで開催する予定であったが、本研究は四川社会科学院の研究者の賛同を得、25年度は合同で中国大陸にてワークショップを開催できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
連携研究者であった邵迎建教授(徳島大学)の個人研究期間が終了したため、25年度から研究分担者に加わってもらう。特に、四川省の研究機関との研究連携において主導する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
中国大陸における研究機関でのワークショップを予定していることもあり、研究費の大半は国際会議(特に海外)での発表旅費、資料調査旅費に充てる。
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