2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24320044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
鈴木 晶 法政大学, 国際文化学部, 教授 (50196804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 典子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 講師 (30506457)
渡沼 玲史 一橋大学, 法学研究科, 助手 (50419751)
海野 敏 東洋大学, 社会学部, 教授 (80232891)
市瀬 陽子 聖徳大学, 文学部, 准教授 (90316852)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バレエ / 舞踊学 / 文化史 / 表象文化 |
Research Abstract |
(1)7月に、来日中の、1990年代に世界最高のバレリーナと賞讃されたグルジアのニーナ・アナニアシヴィリを招聘し、講演会を開催(法政大学総合科目「身体表現論」との共同主催)。世界トップクラスのバレリーナの目から見たバレエ芸術の本質について、ひじょうに興味深い話を聞くことができた。(2)10月には、第二次大戦後のわが国の前衛芸術運動において重要な役割を果たした「実験工房」が催した「実験バレエ劇場」に関するシンポジウムを開催し、これまで日本バレエ史においてまったく注目されてこなかった実験バレエ劇場について、専門家の西澤晴美氏(神奈川県立近代美術館)、舞踊評論家の山野博大氏、うらわまこと氏、バレエ史家の川島京子氏から、実り多い話を数多く聞くことができた。このシンポジウムの記録は25年度に公表する。(3)本研究の柱のひとつである「パリ・オペラ座データベース」のための、オペラ座日誌の入力(デジタル化)をほぼ終えることができた。また、足りなかった元データも、パリ滞在中の大学院生に依頼し、入手できた。データベースは26年度の完成をめざしている。(4)『バレエの歴史』出版に向けて、11月から『Apollo's Angels』の読書会を開始し、毎月一回ずつ継続している。毎月一章ずつ読むことをめざし、第1章は市瀬陽子(研究分担者)、第2章と第3章は森立子(協力者)、第4章は鈴木晶(研究代表者)、第5章は海野敏(研究分担者)が担当した。この読書会は25年度も継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パリ・オペラ座データベースの作成に関しては、フランス文学関係の人材が得られ、予想以上に早く入力をすすめることができた。いっぽう、24年度中にウェブサイトを立ち上げる予定であったが、25年4月の段階でまだオープンしていない。これは25年度中にオープンする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
データベースの完成とウェブサイトのオープンを柱に、研究全般を、目的に則ってすすめる。海外からの講師の招聘が難しいことが判明したので、その代わりに海外への研究出張をおこなう。現在進行中の研究会(読書会)は今後も続ける。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データベース入力の残り部分を終わらせる(謝金)。代表者および分担者3名により、海外への研究出張をおこなう。
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Research Products
(7 results)