2014 Fiscal Year Annual Research Report
科学の知と文学・芸術の想像力ードイツ語圏世紀転換期の文化についての総合的研究
Project/Area Number |
24320061
|
Research Institution | Kamakura Women's University |
Principal Investigator |
鍛治 哲郎 鎌倉女子大学, 教育学部, 教授 (30135818)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ゴチェフスキ ヘルマン 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (00376576)
高橋 宗五 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10134404)
田中 純 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10251331)
竹峰 義和 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20551609)
市野川 容孝 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30277727)
長木 誠司 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (50292842)
佐藤 恵子 東海大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50317757)
梶谷 真司 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (50365920)
石原 あえか 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80317289)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | エルンスト・ヘッケル / ヘルマン・ヘルムホルツ / ヘルマン・バウジンガー / 進化論 / 一元論 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は、過去2年間で十分に掘り下げられなかったテーマを中心に研究活動を行った。10月18日にミュンヘン大学のDr.Isabel Kranz氏による講演会「言葉のない言語、メディアのない世界:ノスタルジー的なコードとしての花の言語」を開催した。終了後の討論で、植物についての知識が19世紀20世紀の文芸と市民文化のなかで果たした役割の重要性について確認した。11月1日の研究発表会では、高橋宗五が、ブレヒトの演劇論と演出ノートのなかに量子力学の考え方との類似が認められることを指摘し、梶谷真司はHermann Bausingerの民俗学を紹介しつつ生活世界のなかで科学・技術が民俗化され、民俗が科学・技術化される様子を幅広い文化現象として跡付けた。12月6日には長木誠司とヘルマン・ゴチェフスキが中心となって、シンポジウム「物理・生理・心理 三学を交差する音楽論ー19世紀から20世紀初頭までの科学史をめぐって」を開催した。音楽と科学の関係は未検討の分野であったが、19世紀から20世紀にかけてのドイツとフランス、ベルギーにおいて、音楽の理論が生理学や音響学さらには心理学や精神医学から何を学び、どのような関係を結んだかが、フランソワ-ジョセフ・フェティス、ヘルマン・ヘルムホルツらの理論を検討しつつ明らかにされた。3月7日に行われた佐藤恵子の研究発表「ヘッケルと一元論の想像力」では、部分的にしか知られていないエルンスト・ヘッケルの生物学と思想が、19世紀以来の学問的伝統と同時代の文化との関連も交えて詳細に紹介され、引き続いてヘッケルの文化的な位置づけについて、および19世紀以来の生物学の進化と文明の発達についての思想の相互影響関係をめぐって活発な議論が交わされた。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|