2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24320067
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅原 克也 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30171135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 教授 (30230874)
李 建志 関西学院大学, 社会学部, 教授 (70329978)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 語り / 比較文学 / 文学の語り |
Research Abstract |
1.語りに関する理論的研究の進化を図るべく、大学院生等をも交えて、文学の語りに関する研究会を行った。やや規模の大きなものとしては平成25年9月30日(月)の研究発表会(於東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム2)がある。 2.ICLA(国際比較文学会)の会長、理事等と国内の比較文学研究者を招聘して、平成25年11月29日に「比較文学の未来」を全体テーマとする国際コロキアムを東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1で開催した。使用言語は英語とし、5本の研究発表に続く討議を行った。ICLA会長ハンス・ベルテンス氏(ユトレヒト大学教授)はホロコーストの語りと比較文学研究のあり方について研究発表を行い、日本比較文学会会長大嶋仁(福岡大学教授)は、南島の口承伝承とその語りに関する研究発表を行い、盛んな議論を惹起したのが特記される。このほか、ユージン・オーヤン(インディアナ大学教授・香港浸会大学教授)、橋本順光(大阪大学教授)、山中由里子(国立民族学博物館准教授)が研究発表し、佐藤光東京大学准教授、上垣外憲一大妻女子大学教授、及び本研究代表者菅原克也が討議に参加した。 3.ICLA世界大会に大学院生を派遣し、文学の語りに関する研究発表の機会を提供した。 4.研究代表者菅原は、語りに関する文学理論的研究の本の執筆を進めた。 5.「語り」一般、及び「苦難の語り」に関する資料の収集を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.平成25年度には、台湾大学、韓国外国語大学、高麗大学等の研究者を招請して国際シンポジウムを開催する予定であったが、ICLA(国際比較文学会)の動きを呼応するかたちで、ICLA関係者による国際コロキアムに切り替えた。このため、東アジアの研究者との交流、共同研究はやや遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
1.平成26年度に、韓国外国語大学の研究者を招請して国際研究集会を行うことがすでに決まっているので、これを「苦難の語り」に関する国際コロキアムへ拡大する。 2.研究代表者菅原克也を中心に「語り」に関する研究会の開催を引き続き行う。同じく、研究基盤の強化を目指した資料の収集を続ける・ 3.研究代表者菅原克也による「語り」の理論に関する本の出版を準備する。 4.「苦難の語り」に関する研究成果の集成を図る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に東アジア三国国際共同シンポジウムの開催を予定していたが、これがICLA(国際比較文学会)との国際コロキアムに切り替わったため。 平成26年秋に、東アジア三国国際シンポジウムを行う。
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Research Products
(5 results)