2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学における通訳教育のためのeラーニング教材の開発とその学習効果に関する実証研究
Project/Area Number |
24320112
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
染谷 泰正 関西大学, 外国語学部, 教授 (40348454)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 敦子 関西大学, 外国語学部, 教授 (20330178)
南津 佳広 長崎外国語大学, 外国語学部, 講師 (70616292)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 通訳 / eラーニング / 英語教育 |
Research Abstract |
本研究は、(1)わが国の大学における通訳教育の理念および教授法について一定の指針を提示するとともに、(2)その指針を教材として具現化したeラーニング教材を開発し、これを通訳教育に携わる研究者・教育者に広く公開することを主たる目的とする。対象とする言語ベアは日本語と英語である。 この目的を達成するために、研究初年度には、研究代表者がすでに実際に授業で使用している「通訳訓練コースウェア」のコンテンツを全面的に見直すとともに、新たなオリジナル素材を追加する作業を行った。後述のような理由で作業は当初の予定より遅れているが、平成25年度中にはテキスト作成にかかわる作業をすべて終え、これを実用的な学習マネジメントシステムを備えたeラーニング教材として完成させる予定である。 なお、研究実施計画にも明らかなとおり、本年度は基礎的なデータ整備を主体とした年次であり、具体的な成果を問う段階ではないが、本研究に関連して、研究代表者は関連学会において2回のシンポジウムと1回の招待講演を行なっている。これらのシンポジウムおよび講演は、本研究について広く知らしめるとともに、関連の研究者と専門的な意見交換をする貴重な機会となった。 本研究で最終的に作成・公開を目指す「通訳訓練コースウェア」(仮称)は、わが国で初めての英日・日英通訳教育のための標準モデルを提示するものであり、わが国におけるTILT(Translation and Interpreting in Language Teaching=外国語教育における通訳翻訳)の在り方を見直すとともに、その効果的な導入と授業運営のために重要な貢献をすることが期待される。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究初年度(平成24年度)には、本研究の直接の対象であるeラーニング教材のコンテンツ見直し、およびオリジナルの素材の作成を行い、これを当該年度中に終える予定であったが、教材作成を依頼していた外部スタッフ(英語ネイティブスピーカー)が病気のため作業ができなくなるなどの理由で予定より作業が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
教材コンテンツ見直し、およびオリジナルの素材の追加作成作業を引き続き行い、平成25年度中にこれを完了させる。また、これと並行してオンライン教材の学習マネジメントシステムを含むウェブインターフェイスを開発するとともに、通訳訓練用に特化した簡易デジタルレコーダの開発を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該助成金は前項11で述べたような理由で生じたものであるが、次年度はこの遅れを取り戻すために、平成25年度の予算と合わせて適宜執行する予定。主として教材作成(執筆、録音・録画等)に係わる謝礼金に充当する。
|