2014 Fiscal Year Annual Research Report
ガーンディーからアンベードカルへ―多元的共生社会の創成
Project/Area Number |
24320145
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
長崎 暢子 龍谷大学, 人間・科学・宗教総合研究センター, 研究フェロー (70012979)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟屋 利江 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (00201905)
篠田 隆 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (20187371)
上田 知亮 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (20402943)
石坂 晋哉 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 客員准教授 (20525068)
舟橋 健太 龍谷大学, 現代インド研究センター, 客員研究員 (90510488)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | ガーンディー / アンベードカル / 多元的共生 / インド民族運動 / 格差 |
Outline of Annual Research Achievements |
第1回研究会(4月12日)では、間永次郎「晩年のガーンディーにおける『世俗主義』について」、及び、石井一也「ガーンディー思想の現代的意義―コンヴィヴィアリティを軸として」の2本の報告を議論した。世俗主義の哲学的解釈、ガーンディーの環境と経済についての理解の現代的意義についての最新の研究を聞き、日本におけるガーンディー思想理解の広がりを消化することができた。 第2回研究会(10月18日)では、長崎のイントロダクションに続き、篠田隆「ガーンディーとアンベードカルの労働観」の報告を聞き、これに対して杉原薫、舟橋健太の2名から詳しいコメントがあった。長崎が二人の思想家の対立点とともに、共通点を見ようとする視点を確認したのを受け、これまで本格的な研究の乏しかった労働観の比較に正面から切り込んだ篠田報告に対し、マルクスなど、西洋の思想における労働観との異同、ダリットの日常生活や社会意識との関係についてのコメントがあり、活発な議論が行われた。 本科研最後の研究会は、2015年2月22日に、龍谷大学現代インド研究センター(RINDAS)の2014年度全体研究会と共催で、20数名の研究者を招いて行われた。本研究会メンバーのうち、長崎が「ガーンディーとアンベードカル」、篠田が「アンベードカルの労働観」、舟橋が「ローカル・リーダーの存在と下層民の台頭」を報告し、隣接分野の研究者とともに、本科研の成果を今後の研究課題にどうつなげるかを議論した。RINDASは、引き続き、「南アジアの思想と価値の基層的変化」をテーマとした共同研究を行うことになっており、本科研の成果が継承されることになった。 なお、長崎は、2015年3月20日から29日までイギリスに出張し、大英図書館・ロンドン大学図書館において資料収集・調査を行った。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(33 results)