2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24330038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
御厨 貴 東京大学, 先端科学技術研究センター, 客員教授 (00092338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
翁 邦雄 京都大学, 大学院・公共政策連携研究部, 教授 (00185521)
牧原 出 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00238891)
伊藤 正次 首都大学東京, 大学院・社会科学研究科, 教授 (40347258)
手塚 洋輔 京都女子大学, 現代社会学部, 講師 (60376671)
砂原 庸介 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (40549680)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 日本政治史 / 内閣 / 石油危機 / 自民党 / オーラル・ヒストリー |
Research Abstract |
1.研究体制の構築については,各種物品の整備を行うとともに,研究打ち合わせを開催して,各班の役割分担と進め方について討議を行い,研究者の意思疎通および認識の共有を図った。とりわけ,日記資料の取り扱いについては資料保全の関係から濃密な意見交換を行い,資料の保全とプライバシーの保持に万全を期すことが確認された。 2.本研究課題の中核は,翁久次郎氏(元内閣官房副長官・事務)の日記史料の分析にあるが,そのために必要な最初の作業として,資料整理班を中心に,平成24年度では翁日記全編の複写作業を東京大学御厨研究室において作業を進め完了した。またその際に不可欠となる整理作業については,膨大な日記資料群であることもあり,プライバシーの保持等資料管理に万全を期しつつ行わなければならない点を考慮しつつ作業を継続している。 3.資料整理班の作業と並行して,資料解析班が中心となって,既存の関連資料(公刊された資料及び未公刊のオーラル・ヒストリー記録等を含む)の収集を進め,石油危機前後の時代状況や戦後政治の変容についての理解を深めた。 4.オーラル・ヒストリー班は,内閣勤務のある経験者等(1~2名),に対してオーラル・ヒストリーを実施することを目的に,関連情報の収集等を進める等により候補者の具体化を行った。この間に政権の交代が起きた関係で,アプローチの方法やタイミングに周到な配慮を必要としたが,そのうちの何人かに対してはオーラル・ヒストリーの依頼作業の取りかかっているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日記史料については,想定よりも日記の記述が濃密であるため,精査作業に時間がかかる結果となったためであり,オーラル・ヒストリーについては政権交代の影響を見定めるために依頼作業のタイミングをはかる必要があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
政権交代の影響も落ち着いてきたと考えられるので,平成24年度の作業を鋭意進めつつ,平成25年度の各種作業を計画にのっとり行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
政治状況等によるオーラル・ヒストリーの未実施や,日記史料の整理に時間を要した等による日記解析の研究会開催が計画より少なかったこと等によって未使用額が生じているが,翌年度にはその分も含めて精力的に研究を進める。
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