2012 Fiscal Year Annual Research Report
要素コストと産業構造から見る中国経済パフォーマンス
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24330076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
ウー ハリーシァオイン 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90571464)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 要素コスト / 効率性 / 資源配分 / 国家の役割 / 生産性 |
Research Abstract |
平成24年度の研究実績は研究計画のとおり、下記の3点について重点的に取り組んだ。 1)要素費用データの構築、 2)投入産出データの改善およびその評価、 3)不適切な資源配分の主原因となる方法論の開発。 それぞれについて以下に説明する。まず1)であるが、主な取り組みは国民所得勘定に統合されている労働報酬加重の労働投入データおよびユーザーコスト加重の資本投入データの構築である。これについては大きな進歩があった。このデータセットは1980年から2010年までの個別産業を対象として開発した。次に2)の投入産出データであるが、基本的な雇用および産出データを改善し、国際比較演習において評価されている(平成24年刊行論文)。3)の取り組みでは、中国経済の不適切な資源配分あるいは非効率性に関する調査、計測を行った。不適切な配分の計測へのアプローチにはAfiat指数によるアプローチを試みた。これはまだ開発途中である。他にもう一つ、包絡分析法(DEA:Data Envelopment analysis)を使用したアプローチから、経済のダイナミックな技術的進歩とダイナミックな効率変動の比較を試みている。基礎データおよび方法論の開発には、国外(香港中文大学中国研究服務中心:Universities Service Center for China Studies, The Chinese University of HongKong)での作業が必須であったとともに、国際的な研究者との共同研究ならびにセミナー( University of LondonおよびAix-Marseille University)への参加が大きく寄与した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は、データの不揃いから生じる問題が大きな妨害となったが、要素費用データを収集する代わりに、投入産出表の再構築を試みることにより本研究をおおむね順調に推進することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、平成24年度において構築されたデータの包括的確認作業を行う。さらに、産業ごとの生産性の推計を試み、成長、構造変化及び資源再配分の実証分析を行う。不適切な資源配分および生産性パフォーマンスの計測に関する論文の初稿は、平成25年度中にセミナーや国際学会において報告予定である。最終のデータベースは本研究終了後に公開を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初、資料収集の出張のため600,000円の支出を予定していたが、資料収集先機関の改修工事によりやむなく出張を延期したため未使用額が発生した。これは、平成25年度の研究費と合わせて、香港中文大学中国研究服務中心(Universities Service Center for China Studies, The Chinese University of HongKong)でのさらなる資料収集、EcoMod(Economic Modelin)国際学会での報告およびロンドン大学での打ち合わせ等に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)