2014 Fiscal Year Annual Research Report
メディア産業構造変動から見る報道職とジャーナリズムの将来:東アジア国際比較研究
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24330147
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
林 香里 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40292784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀幸 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (30332589)
リン イーシェン 立教大学, 社会学部, 准教授 (80533025)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ジャーナリズム / 産業 / 職業 / デジタル化 / ネット / 東アジア / 国際研究者交流 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、まず、世界のジャーナリズムのデジタル化の状況をサーベイをし、産業と職業の全体的連関についてデータ収集を行った。対象国は韓国、中国、台湾のほか、フランス、イギリス、アメリカも参考として資料収集を行った。調査項目は、新聞の宅配率、信頼度、新聞産業の女性の従業員比率、広告収入と購読収入の割合、読者の男女割合、ジャーナリストの資格、教育制度、などである。、 また、国際学会に積極的に応募し、これまでの研究成果を積極的に発表した。具体的には、アメリカシアトルで開催されたICA(International Communication Association)、横浜で開催されたWorld Sociology Congressでは、査読付きペーパーを提出し、受理された。 調査に関しては、産業面に関しては、日本の新聞産業におけるデジタル化の遅れは国際的に見て顕著であるが、その点についての説明のために宅配制度の研究も重点的に行った。他方で、日本の新聞産業は、地域活性化に貢献する面があり、その点を産業分析の視点から行い、論文にまとめ発表した。このほか、メディア産業全体の視点から、中国の動画産業やデジタル化によるコンテンツの定額化、クラウド化などの新しいビジネスモデルの分析を行った。 職業社会学に関しては、フランスの職業社会学の大家、F.シャンピ教授による講演会を開催し、先進国における産業構造の変化、および高度技術発展の中での倫理的な職業者のあり方について、prudentialityとフローネシスをキーワードに、現在のフランスの職業社会学の成果を交えて語ってもらった。また、メディア分野においては、職業として女性の参加が著しく遅れている点にも着目し、今後も国際比較を行うため、データの収集に力を入れた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究データの収集などは順調に進んでいるが、予定した国際シンポジウムをH26年度中に開催できなかったため、1年延長した。登壇者の都合だったため、H27年度中実現のため、すでに調整に入っている。
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Strategy for Future Research Activity |
さまざまなデータを収集し、研究成果を上げたことから、最終年度には、研究者と実務家を招待して国際シンポジウムを開催したいと考えている。
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Causes of Carryover |
昨年度、オンライン・ジャーナリズムに関する国際ワークショップを企画していたが、登壇者のスケジュールが合わず、今年度に延期した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度中に米、韓国、台湾、日本のオンライン・ジャーナリズムの専門家を読んでワークショップをする予定である。また、デジタル化によるジャーナリズムの職業および産業変化のデータ整理および分析も引き続き継続する予定である。
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Research Products
(12 results)