2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24330162
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鳥越 皓之 大手前大学, 総合文化学部, 学長 (80097873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 美紀 大阪産業大学, 人間環境学部, 准教授 (40548236)
桜井 厚 立教大学, 社会学部, 研究員 (80153948)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 水 / 水質 / コミュニティ / 組織化 / 地域づくり |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は湧き水や井戸、川や湖などの水にかかわる自然的存在をどのように地域づくりと結びつけるか、それによって、これらの水の質がどのような形で保全されるかということを目的とするものである。 本年度は、過去の3年間の研究の蓄積をふまえて全体のまとめを行う年であった。本年度は過去の年度の蓄積に加えて、原子力発電所からさほど遠くない距離にある川内村の水利用と彼らの線量被害下における生活の変容とを、水が生み出される山の利用から始まって、川や田んぼの水の問題にまで、水システム的な視点から比較的丁寧に調査をした。とりわけライフヒストリー的な聞き取り調査にかなりの時間をかけた。 その結果、原発による被ばく下において、水利用をふくめ、山、田畑、道、宅地の利用の仕方の大きな変容、そしてそこに住んでいる人たちの、自然や村についての考え方の変化や悩みについてかなりの知見を得ることができた。水については「山の神水道組合」についての調査を加えることができた。そして「山の神水道組合」が単に水利用組織の便宜のための組織ではなくて、当該コミュニティにとって不可欠な重要性をもつことをデータを通じて示すことができた。 これらの成果の一部を本年度中に出版することができるようになった。現在、東信堂という出版社に原稿を送付し終わった段階である。この科研によって、その成果が一般に広く開示できるようになったことはありがたいことである。出版社もこの研究の社会的重要性を認めたくれたことによるのだろう。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)