2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24330215
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
安藤 聡彦 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40202791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古里 貴士 東海大学, 課程資格教育センター, 講師 (00610271)
平塚 眞樹 法政大学, 社会学部, 教授 (10224289)
高橋 正弘 大正大学, 人間学部, 教授 (10360786)
小栗 有子 鹿児島大学, 生涯学習教育研究センター, 准教授 (10381138)
関 啓子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 名誉教授 (20107155)
宮北 隆志 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (50112404)
境野 健児 福島大学, 行政政策学類, 名誉教授 (50215604)
土井 妙子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (50447661)
高田 研 都留文科大学, 文学部, 教授 (60457900)
岩川 直樹 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70251139)
原子 栄一郎 東京学芸大学, 環境教育研究センター, 教授 (70272630)
石井 秀樹 福島大学, うつくしま福島未来支援センター, 特任准教授 (70613230)
片岡 洋子 千葉大学, 教育学部, 教授 (80226018)
広瀬 健一郎 鹿児島純心女子大学, 国際人間学部, 准教授 (80352491)
小寺 隆幸 京都橘大学, 人間発達学部, 教授 (80460682)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 公害教育 / 環境教育 / 社会教育 / 環境教育研究 / 福島 / チェルノブイリ / 水俣 / カナダ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、2回の全体研究会(6月、3月)、1回の合同調査(福島県)、及び他の個別作業や研究会を実施した。まず、歴史部門では、水俣調査と下北調査とを継続した。前者については、水俣病患者や学校教育等の現状に関するインタビューを実施した。後者については、東通村、むつ市、大間町の退職教員や議員、環境運動の担い手等のインタビューを実施した。 比較部門では、個別研究会を開催し、イギリス研究及びカナダ研究にかかわる情報交換と視点のつきあわせとを行った。 発展部門では、上述のように10名の研究分担者の参加を得て福島調査を行い、放射線教育の現状と課題に関するインタビュー(福島県教育委員会、伊達市教育委員会、伊達市立富成小学校)及び小学校における実践報告、保育活動/農業再生除染事業/仮説住宅の現状と課題にかかわる現地見学と資料収集を行った。また、平成25年度に実施したベラスーシ調査の報告を、『ロシア・ユーラシアの経済と社会』誌6月号及び7月号において、それぞれの巻の全体を用いて行った(5本の学術論文と5本の資料紹介)。 6月の全体研究会では、本科研の実績となる論文や関連文献の検討を行った。3月の全体研究会では、公害教育の実践家であり研究者であった福島達夫氏の講演会を実施するとともに、本科研の作業と関連する文献の検討会、及び水俣病にかかわる教育実践の報告等を行った。 本科研の分担者・協力者のみならず、水俣等の教育実践家、関連する他科研グループ研究者との議論など、本グループ外からの多くの協力を得て、濃密な共同研究を実施することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」で記したように、平成26年度も大きな成果を得ることができた。とはいえ、同年はもっぱら研究総括者の個人的事情により、十分な個別研究会を実施することができず、そのため本来なら可能であったはずの中途における研究進捗状況の確認と課題の共有化とが充分に行えなかった。 3部門のなかでは、とくに歴史部門において調査の達成度の検討と課題の整理とが必要であったがそれが充分になされなかった。また比較部門も個別研究会を複数回持つことができず、課題の共有化が充分になされなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
重要なのは、各部門の個別研究会の積み上げである。 最終年度にあたる平成27年度は、2回の全体研究会(7月及び3月・後者は国際シンポを兼ねる)とベラルーシ合同調査(秋)を予定している。発展部門については、ベラルーシ調査及び国際シンポの準備とふりかえりのなかでかなりの議論がなされるものと思われる。それに対して歴史部門及び比較部門については、それぞれ複数回にわたり個別研究会を開催し、研究状況の確認と今後の作業に向けた課題の絞り込み・共有化を行いたい。遠隔地の分担者・協力者の場合にはスカイプによる討議の機会の確保なども行い、できるだけ多くの分担者・協力者とともに作業をすすめていくことにしたい。
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Causes of Carryover |
第2年度がベラルーシ調査のために支出がふくらみ助成金の前倒しを行わざるを得ず、その結果3年度目、4年度目の助成金が縮小した。だが、最終年度はベラルーシ調査と国際シンポとを実施するため、再び支出がふくらむことが予想されるため、今年度の支出を控えめにし、次年度使用額に回すことを意識的に行った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2回の全体研究会(うち1回は国際シンポジウムを兼ねる)と1回のベラルーシ調査とを綿密に行うことにしたい。
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Research Products
(6 results)