Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國宗 進 静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
溝口 達也 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (70304194)
真野 祐輔 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (10585433)
阿部 好貴 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40624630)
宮川 健 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (30375456)
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Research Abstract |
平成24年度は,本科研事業の初年度にあたるため,「中等教育を一貫する数学的活動に基づく論証指導カリキュラムの開発研究」という研究課題の理論的基盤の整備に取り組んだ。研究メンバー間で研究課題の共有化を図るため,2012年9月29日には,広島大学東広島キャンパスを会場として第1回研究集会を開催した。本科研の背景・理念・意義を確認した上で,研究分担者から,それぞれの立場から,以下のようなテーマで発表を得た(「中等教育における数学的活動(阿部)」,「『数学する』活動としての論証とその指導と評価のあり方(石井)」,「局所的組織化の意義(真野)」,「『論証指導』の基盤としての『説明の指導』(溝口)」,「数学的活動の捉え方,局所的組織化,中等教育を一貫する視座について(宮川)」)。第1回研究集会では,「数学的活動」「中等数学教育」「論証指導」「カリキュラム開発」という本科研のキーワードについて,継続的に検討していく必要性が確認された。 2013年3月30日・31日には,広島大学東千田キャンパスを会場として第2回研究集会を開催した。第1回研究集会で共有した4つのキーワードに関わって,研究分担者から,以下のようなテーマで研究報告を得た(「中等教育を一貫する論証指導を捉える枠組み構築の試み(宮川)」,「ユークリッド的数学観の相対化を目指した論証指導カリキュラムのあり方(真野)」,「数学教師を目指す教育学部初年次学生の論証認識(岩崎他)」,「『立式』の説明における《論証過程》(溝口)」,「数学的リテラシーという視点からみた『論証』(阿部)」)。本年度の研究集会には,教育現場の経験が豊富な実践家や大学教員にも参加を呼びかけており,研究テーマの理論的基盤ばかりでなく,実践的な角度から数学的活動に基づく論証の教材開発やカリキュラム開発に向けた示唆を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,年2回のペースで研究集会を開催するとともに,H24年度の成果を受けて,研究課題の具体化を図るとともに,著名な証明・論証研究者を招き,本科研テーマの理論的・実践的課題をより明確にしていく。
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