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2012 Fiscal Year Annual Research Report

概均質ベクトル空間のゼータ関数

Research Project

Project/Area Number 24340001
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

雪江 明彦  京都大学, 理学研究科, 教授 (20312548)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords概均質ベクトル空間 / ゼータ関数 / 密度定理
Research Abstract

平成24年度は,次の問題に取り組んだ.
(1)kを代数体,Fをその2次拡大とするとき,F上のGL(3)をkに制限した群をGとするとき,GxGL(2)は3次のエルミート行列の対の空間に作用する.この空間は,3次行列の対の空間のk formであり,k上の3次体とFの合成体のhR(類数とレギュレーターの積)をパラメータ化する空間として知られている.雪江は以前,3次対称行列の対の空間の大域ゼータ関数の極の構造を決定したことがあるが,それとほぼ同じ方法でこの空間の大域ゼータ関数の極の構造がほぼ決定できたようである.現在論文を作成中であるが,主な結果は次のように述べることができる.
(a)Z(s)を大域(アデリック)ゼータ関数とすると,Z(s)は全平面に有理型接続でき,
s=0,2,6,8,10,12,16,18で極を持つ.
(b)(a)での極の位数はそれぞれ1,1,3,1,1,3,1,1である.特に,s=18での極の位数は1である.3次対称行列の対の空間の場合には,一番右の極は2位の極で,それは4つの対称からなっていて非常に難しかったが,この場合には,2つの1位の極よりなり,そのうち,2次体よりの貢献と思われる部分は近い将来,Davenportの方法を使って,分離して3次体の貢献の部分を決定できるのではないかと思われる.これは引き続き研究する予定である.
(2)概均質ベクトル空間の局所理論についての研究(一部は田嶋和明との共同研究)を継続中である.
G=GL(2)xGL(2)xGL(2),Vが2次行列の対の空間の場合には,p進整数環上の軌道の代表元の候補は決定できた.そのなかから軌道の正確な代表元をとりだすことはまだ達成できていない.同様の考察を3次対称行列の対の空間の場合にもした.この場合にも代表元の候補は決定できたが,軌道の正確な代表元をとりだすことはまだ達成できていない.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

局所軌道積分に関する技術的な問題を解決するために時間がかかっていることと,一つ一つのケースが階数が大きい代数群を扱っているために大掛かりな計算であるため.

Strategy for Future Research Activity

3次エルミート行列の対の空間の大域ゼータ関数の極の主要部を決定するめどがついたので,それをできるだけ速く遂行する.また,局所軌道積分を評価あるいは計算するためのJordan分解の一般化の問題を引き続き研究する.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

今年度の研究を引き続き行い,できるだけ多くの場合にJordan分解の概念を確定し,それにより局所軌道積分を評価する.また,3次エルミート行列の対の空間の大域ゼータ関数の2次体からの寄与と思われる部分を分離することについて研究する.

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] On Z_P orbits of prehomogeneous vector spaces2012

    • Author(s)
      雪江明彦
    • Organizer
      Kyoto conference on automorphic forms
    • Place of Presentation
      京都大学
    • Year and Date
      2012-10-05
  • [Presentation] Jordan分解について2012

    • Author(s)
      雪江明彦
    • Organizer
      第57回代数シンポジウム
    • Place of Presentation
      京都大学数理解析研究所
    • Year and Date
      2012-08-23

URL: 

Published: 2014-07-16  

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