2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24340005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森下 昌紀 九州大学, 数理学研究院, 教授 (40242515)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 結び目 / 素数 / 素粒子 / 数論的位相幾何学 / 場の理論 |
Research Abstract |
研究代表者は,1998年から,結び目と素数の類似に基づく,3次元トポロジーと数論の間の相互啓発的研究を行い,数論的位相幾何学という新領域の基礎付けを行ってきた。この基礎付けにより提起される問題,応用が多数あり,本研究課題もこれらのもんだいの解決,さらに数理物理との関係を追求することが目的である。本年度の研究成果の具体的内容は,次の通りである. (1)寺嶋郁二氏(東大工)との共同研究で,非アーベル岩澤理論の枠組みで,トポロジーにおけるJohnson写像の数論的類似を導入して,そのコホモロジー的な性質を調べた.これについて3つの国際研究集会,1つの国内研究集会で発表した. (2)大学院生(天野,小谷,坂元,吉田)との共同研究で,Redeiのトリプル記号の解析的表示を保型形式のフーリエ係数を用いて与えた。これはMilnorのトリプルまつわり数の解析的表示の類似である.これについて,論文にまとめ,国内研究集会で発表した. (3)学生(キム,小谷)との共同研究で,べき零難体論の幾何学的類似を考え,論文にまとめた.これについて学生が国内のセミナーで発表した。 さらに,場の理論とモチーフの類似性について考察した。そのために加藤晃史氏(東大)を訪問し,議論を行った。そのために科研費を役立たせた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の研究目的に掲げた,数論的位相幾何学の諸問題について,3つの(共同)研究を行い,その2つは論文を書き上げ、1つは国際研究集会で発表するなどの成果をあげたため.
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き,研究代表者が基礎付けを行った数論的位相幾何学の諸問題,応用について研究を進める。
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Research Products
(6 results)