2014 Fiscal Year Annual Research Report
コンドリュール形成過程の解明:形状・組成・組織の測定と理論計算によるアプローチ
Project/Area Number |
24340102
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中本 泰史 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (60261757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 哲也 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00467028)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コンドリュール / 成因 / 形状 / 組成 / 組織 / 惑星系形成 / 原始惑星系円盤 |
Outline of Annual Research Achievements |
コンドリュールとは,大きさが0.1mmから1mm程度でシリケイト組成の球形構造で,コンドライト隕石の主要構成要素である。これらは原始太陽系星雲中の固体微粒子が加熱を受けて溶融し形成されたと考えられているが,形成過程については未解明の点が多い。本研究の目標は,コンドリュールの成因に迫るために,コンドリュールの3次元形状と組成および組織の間の関係を明らかにすることである。 原始太陽系星雲中でコンドリュールを形成するにいたる加熱機構としていくつか提案されているが,衝撃波加熱モデルは有力な説の一つである。このモデルによれば,溶融中のコンドリュールは一定の方向から高いガス動圧を受ける。すると,溶融しているコンドリュールは動圧に応じて形状が球からずれることが期待される。こうした球からのずれが実際のコンドリュールに見られるかどうかを確かめることが,本研究の目標である。 本研究では,Allende隕石内のコンドリュールを測定の対象とした。隕石片を破壊し,コンドリュールを取り出して外形形状を測定すると共に,内部の組織を観察した。100個弱のコンドリュールを測定し,内部構造をもとに全溶融していたと推定されるコンドリュールが,15個得られた。これらの大きさと変形度の関係を,理論から予測される関係と比較すると,両者は調和的であることがわかった。すなわち,これらのコンドリュールは溶融時にガス動圧を受けていたことが示唆された。 これは,コンドリュールの成因解明にとってたいへん大きな示唆である。ただし,現在の試料数は15個とやや少ない。より信頼性の高い結論を得るには,今後,測定試料数をさらに増やすことが望ましいだろう。また,本研究は従来の研究とは全く異なる視点でその成因に迫ろうというものであるが,こうした視点が有効であることが示された点も意義深いと言えよう。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Revisiting Jovian-Resonance Induced Chondrule Formation2014
Author(s)
Nagasawa, M., Tanaka, K. K., Tanaka, H., Nakamoto, T., Miura, H., and Yamamoto, T.
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Journal Title
Astrophysical Journal
Volume: 794
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Theoretical Emission Spectra of Atmospheres of Hot Rocky Super-Earths2014
Author(s)
Ito, Y., Ikoma, M., Kawahara, H., Nagahara, H., Kawashima, Y., and Nakamoto, T.
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Journal Title
Astrophysical Journal
Volume: 801
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Near-Infrared Brightness of the Galilean Satellites Eclipsed in Jovian Shadow: A New Technique to Investigate Jovian Upper Atmosphere2014
Author(s)
Tsumura, K., Arimatsu, K., Egami, E., Hayano, Y., Honda, C., Kimura, J., Kuramoto, K., Matsuura, S., Minowa, Y., Nakajima, K., Nakamoto, T., Shirahata, M., Surace, J., Takahashi, Y., and Wada, T.
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Journal Title
Astrophysical Journal
Volume: 789
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Three-Dimensional External Shape and Internal Structure of Chondrules in Allende CV3 Chondrite2014
Author(s)
Nakamoto, T., Takahashi, A. Tsuda, K. Nishida, W. Okui, T. Yokoyama, Y. Yanagida, S. Okumura, M. Nakamura, and O. Sasaki
Organizer
Annual Meeting of Meteoritical Society
Place of Presentation
モロッコ,カサブランカ
Year and Date
2014-09-08 – 2014-09-12
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