2014 Fiscal Year Annual Research Report
ノンコーディングRNAを標的とする蛍光検出リガンドの創製と応用
Project/Area Number |
24350033
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西澤 精一 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40281969)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ノンコーディングRNA / リガンド / 蛍光 / 検出 / 相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ノンコーディングRNA(ncRNA)研究に寄与しうる新しい分析ツールの提供を目指して、「RNA非翻訳領域を特異的に認識しうる新規な低分子蛍光性リガンドを設計・合成、これらの化合物に基づくRNA解析法並びに薬剤スクリーニング法を開発する」ことを試みる。具体的には、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)のTrans-activation responsive region(TAR RNA)、また、リボソームRNAのAサイトなどを研究対象とするもので、これらを標的とする高親和性・高選択的な蛍光検出リガンドを開発する。 まず、TAR RNAに関して、昨年度の時点において、蛍光性のシアニン色素誘導体がTAR RNAに対する優れた結合選択性と結合力を示すことを見出した。本年度は、シアニン色素誘導体を競合反応に基づくスクリーニング指示薬として応用し、数千化合物からなる化合物ライブラリーに対してTAR RNA結合化合物のスクリーニングを進めた結果、いくつかのヒット化合物を得ることに成功した。 また、新たに、シアニン色素誘導体がHCV (C型肝炎ウイルス) RNAの5’末端に存在するヘアピン構造(Internal ribosome entry site, IRES)に対しても優れた結合力を示すことを見出し、スクリーニング指示薬として有用であることを明らかにした。さらに、リボソームRNAのAサイトに結合しうる蛍光性リガンド(基本骨格)を見出し、その改良合成を進めた結果、結合機能を大幅に改良することに成功した。今後、さらにスクリーニングマシンでの性能評価を要するものの、スクリーニング指示薬としての応用が十分に期待できる。 上記の他、small interfering RNA (siRNA)及びmicroRNA (miRNA)を標的とする蛍光検出リガンドを開発した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(34 results)