2014 Fiscal Year Annual Research Report
高性能分子触媒が拓く新しいオレフィン系ポリマーの創製・革新的化学プロセス
Project/Area Number |
24350049
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
野村 琴広 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (20304165)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 遷移金属錯体触媒 / 精密重合 / チタン錯体触媒 / 触媒設計 / 新規ポリマー / 均一系触媒 / 環境調和型合成手法 / 機構解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、従来触媒で合成不可能な新しいオレフィン系ポリマーの創製や環境調和型の革新的重合・合成プロセスの構築を可能とする高性能チタン錯体触媒の設計・創製に関する。特に期間内は、今までの知見を基盤に高性能触媒の創製や各種エチレン系共重合体の精密合成・特性解析を通じて課題を達成したいと考えている。平成26年度の成果は以下の通りである。 フェノキシ配位ハーフチタノセン触媒による(従来触媒では進行不可能な)エチレンと置換シクロヘキセンや1-メチルシクロペンテン(MCP)との共重合を検討した(継続)。ポリマーのミクロ構造解析より、MCPは主に1,2-挿入でポリマー鎖に取り込まれる(3置換オレフィンが直接取り込まれた希少な例)ものの、1-メチルシクロヘキセンは異性化後にポリマー鎖に取り込まれた(投稿中)。非共役ジエン存在下でのエチレン/スチレン系共重合やジビニルビフェニル存在下でのスチレン重合により、ポリマー中への反応性官能基を効率導入に成功した。本研究の基本概念やその成果を総説などで紹介した。 Tris(aryloxo)amine配位子を有する各種フッ素化アルコキシ配位Ti錯体触媒によるMAO助触媒存在下でのエチレン重合では、AlMe3の添加効果とTi-Al2核錯体の生成能や安定性とよい相関がみられた。2核錯体のX線構造解析や重合結果を基に、2核錯体の2つのTi-O結合の違いが触媒性能に大きく反映されることが示唆された(投稿中)。関連のZr-Al2核錯体、特に各種Al化合物との2核錯体の合成・同定・構造解析をを行い、現在触媒性能評価を検討中である。 各種イミダゾリジン-2-イミナト配位子を有する非架橋型ハーフチタノセン錯体触媒、特にCp*(C5Me5)配位錯体がエチレンとαオレフィンとの共重合に極めて高活性を示すことから、関連の共重合を検討し、他の錯体との性能比較を行った(近日投稿)。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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