2015 Fiscal Year Annual Research Report
環状ジヌクレオチドの生理活性探索・免疫機能発現機構の解明と新規免疫賦活剤の開発
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24350087
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
早川 芳宏 愛知工業大学, 工学部, 教授 (50022702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 美智男 椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (20111841)
兵藤 守 愛知工業大学, 工学部, 講師 (30548186)
西村 聡子 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (90609322)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 環状ジヌクレオチド / 免疫 / バイオフィルム / がん / ガン免疫療法 / STING |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度に得た主な研究成果を以下に示す。
① 細菌感染に対する免疫応答において、造血幹細胞/前駆細胞(HSPCs)の活性化は重要な鍵となる。これまでにHSPCsの活性化に病原体由来分子が関わっていることは知られていたが、詳細な機構は不明であった。我々は共同研究の成果として、細菌のセカンドメッセンジャーであるc-di-GMPがSTINGを介してHSPCやそのニッチの調節に関わることを示した(Cell Rep., 2015, 11, 71-84)。c-di-GMPはHSPCsの細胞周期開始や移動を促進する一方、長期造血幹細胞(LT-HSCs)の数や再増殖性を減少させる。これらの知見から、c-di-GMPが細菌感染時において必須のHSPCs調節因子であることが示された。
② c-di-GMPは免疫療法における新しいアジュバントとしての効果が期待されているが、細胞膜を透過しにくいため、効率よく細胞質に到達させる技術が必要となる。我々は共同研究として開発したYSK05 lipidを含むリポソームにc-di-GMPを封入することで(c-di-GMP/YSK05-Lip)、NK細胞を効率よく活性化し、悪性メラノーマに対する抗腫瘍活性を得られることを示した(J. Control. Release, 2015, 216, 149-157)。c-di-GMP/YSK05-Lipのマウスへの投与により、I型インターフェロンの産生とNK細胞の活性化が誘導され、悪性メラノーマにおいても抗腫瘍活性が得られた。これは、c-di-GMP がNK細胞の活性化を介してMHC-I非依存的に悪性メラノーマに対する抗腫瘍活性を発揮することを示した初めての報告である。このことから、c-di-GMP/YSK05-Lipはがん免疫療法においてMHC-I依存的・非依存的に抗腫瘍活性を示すアジュバントとして期待される。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)