2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24350116
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山元 公寿 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (80220458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今岡 享稔 東京工業大学, 資源化学研究所, 准教授 (80398635)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | デンドリマー / 超分子 |
Research Abstract |
(1)液晶デンドリマーの配向 メソゲン基として炭素数12の長鎖アルキル4-シアノビフェニルを末端に置換した第3世代のフェニルアゾメチンデンドリマーの合成に成功した。GaCl3を用いて滴定を行った結果、3段階の等吸収点が観測された。内側からの段階的な錯形成が確認され、数を精密に制御して、デンドリマー内に金属塩を集積できる事が明らかとなった。偏光顕微鏡を用い、液晶デンドリマーの組織観察並びに分子配向を観察した。液晶温度範囲においてデンドリマーは相転移せず、単一の相を保持し続ける。また、液晶温度中において、応力を加える事により液晶分子の相互作用から一軸配向させる事が出来る事がわかった。 (2)架橋基となる有機カチオンを設計合成 デンドリマーの精密有機分子集積を駆使し、π共役デンドリマーを超分子連結基として利用して2-3次元の超階層構造の構築を目指し、架橋基の合成を行なった。第4世代のフェニルアゾメチンデンドリマーのサイズに基づき連結基の長さを設計し、6単位のエチニルベンゼンが連結した分子の両末端にトリチルカチオンを持つ剛直な連結基を合成した。これをデンドリマーと錯形成させて、平衡状態にて基盤上へキャストした。直線状のデンドリマー超分子構造体の形成を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は新物質の合成がポイントであり、研究の大半は合成に時間が費やされる。期間内に合成を達成するためには緻密な計画と多大な労力を必要とする。 本研究では当初の目的であるデンドリマー超分子の合成が2種類も達成されている。この点は順調に研究が進展していると判断してよい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、デンドリマー超分子の構造確認と新しいトポロジーを持つ構造体の形成の可能性を探りたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学術研究助成基金助成金 次年度使用額は平成25年度に物品等の調達方法を工夫し、節約出来たため。 研究を効率よく進めるために、有効利用を計る様に計画する。
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Research Products
(2 results)