2015 Fiscal Year Annual Research Report
温度勾配を外場とする高分子の不可逆的分子拡散の解析
Project/Area Number |
24350122
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
喜多 理王 東海大学, 理学部, 教授 (90322700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新屋敷 直木 東海大学, 理学部, 教授 (00266363)
八木原 晋 東海大学, 理学部, 教授 (40191093)
田中 文彦 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (50107695)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高分子 / 熱力学 / 非平衡 / ソレー効果 / 分子ダイナミクス / 温度勾配 / レーザー計測 / 溶液物性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、非平衡系高分子溶液の新たな物性解析の試みとして、熱的に非平衡な状態(安定な温度勾配)にて顕在化する高分子の輸送現象(分子拡散と構造形成現象)を調べることを主要な目的としている。(1)高分子溶液に外場として安定な温度勾配を与え、熱平衡状態から離れた条件にて起こる濃度勾配形成現象(ルードヴィッヒ・ソレー効果)のデータ取得を行い、(2)このような構造形成現象を支配する因子である物質流やエネルギー流、そして分子レベルでの相互作用が果たす役割の詳細を解析する。(3)これまで申請者によって見出された異常な“負”のルードヴィッヒ・ソレー効果の分子論的メカニズムの解明を目指す。 本課題は4年間の計画で、データ取得はほぼ計画通りに推移し、解析や解釈を進めてきた。データ取得を基本とする現象の普遍性の探求と、個々の系が分子レベル有する多様性を明らかにしながら、非平衡系の輸送現象の理解を深めるという大きな枠での研究はこれからも続けていかねばならないが、個々の系における成果は業績欄に示した通り得られている。一方、新たな研究展開が可能となる新事実や基礎データも得られている。既発表の学術論文、招待講演、国内外での発表などは次項以降に示した通りである。さらに、まだ論文発表していない成果については、今後発表していく予定である。 本課題の3年目と4年目に重なるように採択されていた、新学術領域「ゆらぎと構造の協奏」の研究目的は、非平衡物理学の理解の深化をめざすものであり、大局的な観点では本課題と新学術の目的は共通している。各課題の個々の目的は異なるが、これらの成果は将来的には融合していくべきものであり、この2年間の両課題遂行は相乗効果が大きかったと言える。研究業績は相互に関連しているので区別せず両者に記載している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(68 results)
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[Presentation] 氷Ihの誘電緩和2015
Author(s)
佐々木海渡、喜多理王、新屋敷直木、八木原晋
Organizer
日本物理学会2015年秋季大会
Place of Presentation
関西大学千里山キャンパス(吹田市)
Year and Date
2015-09-16 – 2015-09-19
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