2013 Fiscal Year Annual Research Report
自然事象の数理モデルと感性に基づく自然印象テクスチャ・形状の創発システムの開発
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24360061
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
青山 英樹 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40149894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大家 哲朗 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (10410846)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | デザイン創発 / テクスチャ / 美的曲線 / 自然印象 / 感性 |
Research Abstract |
平成25年度では,次の⑤~⑥のシステムを開発した. ⑤感性によるシボ(皮皺)模様デザインシステムを次の手順で開発した.シボ(皮皺)模様特徴パラメータを2次元FFTより抽出した.シボ(皮皺)模様の感性(印象)とシボ模様特徴パラメータの関係をニューラルネットワークによりモデル化し,感性(印象)を入力することにより,その印象を呈する特徴パラメータを導出した.同特徴パラメータを基に逆2次元FFTにより,要求する印象を呈するシボ(皮皺)模様をデザインするシステムを開発した. ⑥感性による木目模様デザインシステムを次の手順で開発した.木目模様の特徴パラメータを2次元FFTより抽出した.木目模様の感性(印象)と木目模様特徴パラメータの関係を回帰式によりモデル化し,感性(印象)を入力することにより,その印象を呈する特徴パラメータを導出した.同特徴パラメータを基に逆2次元FFTにより,要求する印象を呈する木目模様をデザインするシステムを開発した. ⑦感性による水玉・抽象柄模様デザインシステムを次の手順で開発した.水玉模様を構成する水玉直径とその個数は両対数図において直線関化した.その両対数図直線の傾きと水玉模様に対する感性(印象)の関係をモデル化し,水玉模様の印象より同模様をデザインするシステムを開発した.抽象柄模様の大きさとそれぞれの個数を両対数図において直線関係化した.その両対数図直線の傾きと抽象柄模様に対する感性(印象)の関係をモデル化し,抽象柄模様の印象より同模様をデザインするシステムを開発した. ⑧感性による美的曲線デザインシステムを次の手順で開発した.曲線について,曲率とその出現頻度の関係を両対数図で表したとき,両対数図の傾きと曲線に対する感性(印象)の関係をモデル化した.同モデル式を基に,印象から美的曲線をデザインするシステムを開発した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,研究計画調書に記載の研成果が計画どおりに得られている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は,本研究の最終年度であり,研究計画調書に記載のとおりに研究を推進する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額が生じた理由は,成果発表のための旅費が当初予定額より下回ったためである. 次年度使用額268,503円は,当初予定の使用経費に加えて,成果発表用の経費として使用する予定である. 次年度使用額268,503円は,国内学会にて成果の公表において使用する.
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Research Products
(9 results)