2014 Fiscal Year Annual Research Report
分極反転技術を用いたプリイコライゼーション高速光変調デバイスの開発
Project/Area Number |
24360135
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村田 博司 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (20239528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩見 英久 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (00324822)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 光変調 / 分散補償 / 電気光学効果 / 光集積回路 / 分極反転 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、研究代表者がかねてから研究を進めてきた“強誘電体の分極反転構造を利用した高速光変調技術”を巧みに利用することにより、高速電気デジタル信号-光デジタル信号変換(高速光変調)と同時に、光ファイバーの波長分散効果による波形劣化の補償(プリイコライゼーション)を行うことができる“新しい分散補償光変調デバイス”を開発することを目的とするものである。本年度は下記の成果を得た。
1.ベクトル光変調のためのプリイコライゼーションデバイスの開発: 分極反転構造を利用した光変調技術を二重マッハツェンダー型光導波路に適用することにより、ベクトル光変調と同時にプリイコライジング特性を得ることができる新しいデバイスを考案した。このデバイスは、昨年度までの研究成果であるデルタ・シグマ変換による微細分極反転構造を併用することで、精度の良いイコライジング特性が期待できる。数値シミュレーションの結果、10GHz繰返しQPSK信号を通常の石英光ファイバーを用いた伝送する場合、伝送距離10kmにおいて良好な伝送特性が得られることを確かめた。 2.分散補償量・分散補償距離の増大: プリイコライジングにおける分散補償量および補償できるファイバーの長さを大幅に(数倍程度)増大させることができる新しいデバイスを考案した。(特許申請予定)数値シミュレーションの結果、ファイバー長80kmにおいても良好な伝送特性が得られることを確かめた。これは、昨年度までのデバイスに比べて、8倍の分散補償量・分散補償距離に相当するものである。
以上の結果より、新しい分散補償光変調デバイスの可能性を実証することができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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