2013 Fiscal Year Annual Research Report
数万端末競合環境を実現するバッテリレスM2Mネットワーク
Project/Area Number |
24360149
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
守倉 正博 京都大学, 情報学研究科, 教授 (20467400)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 高至 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (30423015)
西尾 理志 京都大学, 情報学研究科, 助教 (80711522)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | M2Mネットワーク / バッテリレス |
Research Abstract |
本研究ではナローバンドマスアクセスのためのアクセス制御と、バッテリレス端末の駆動方式という大きく二つのターゲットについて検討を行う。 アクセス制御については、無線LANと同様にCSMA/CAを想定する。通信距離を1km程度とする場合、1世帯1端末を仮定すると、都市部では通信範囲内に数万台オーダの端末が共存する可能性がある。これらが同時に通信を試みると衝突により通信完了までの時間が著しく長くなることが懸念され、同時送信数を抑える必要がある。特に平成25年度は、同時通信数制御方式について、平成24年度に必要性が確認された上位層であるTCPも含めた計算機シミュレーションによる評価を行い、同時通信数制御方式の効果の高いシナリオを明らかとした。 バッテリレス無線端末に対する給電方法としては、電波暗室において実験を行った。周波数並びに時間的に直交動作させた際に、無線LANのオートレート制御やアソシエーション制御などとの兼ね合いで、所望のスループット特性がでない場合がある問題を明らかとした。また、平成24年度に理論・計算機シミュレーションにより検討した給電・通信スケジューリングを実装し、所望の動作が行われていることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は太陽電池等を用いた模擬的な実験のみの計画であったが、電波をエネルギーに変換するレクテナを実際に用いて実験を行っていることから、当初計画以上に進展していると結論できる。
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Strategy for Future Research Activity |
非給電区間をさらに短くし、給電効率を高めるほか、光発電とマイクロ波電力伝送など、複数の給電手法の併用方法を検討する。
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Research Products
(15 results)