2014 Fiscal Year Annual Research Report
サンプル値制御理論による非定常信号のシステム理論とその応用
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24360163
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山本 裕 京都大学, 情報学研究科, 教授 (70115963)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サンプル値制御理論 / ディジタルフィルタ / 非定常信号 / ウェーブレット / 音響・画像処理 / 適応更新則 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の実績としては,音響・音声処理,画像処理の高度化,およびスプライン関数族に対するサンプル値最適フィルタの3つに大別される.
まず音声処理に対しては,これまで問題であった人間の音声帯域に関係する4kHz以下の帯域に対する処理について,母音,子音の区別を識別した上で,音韻情報を取得生成する処理を開発した.これによってAMR処理された携帯電話音声をより自然な形で高域補間することが可能となり,携帯電話音声の高品位化に向けて大きく前進した.またこの新しい処理方式を含め,携帯電話での実時間処理に向けて高速化するため,PCにおけるプロトタイプを作成した.これによって,WindowsとMacintosh双方の最新OS上で動作するプロトタイププログラムを作動させる事が可能となった.今後は携帯機器での実時間動作に向けて,処理のより高速化が課題となる.また音楽処理についても,同様にPCにおけるプロトタイプを作成し,PCによる柔軟な処理に道を開いた. 画像処理に関しては,これまで開発してきた斜線部分のジャギーな部分の処理が,に対して傾き係数が限定されて制約を取り除いた.これによりインターレース画像での傾き斜線の処理が,適切にスムーズ化可能となった.またさらに,1画像内での部分ごとに適切なサンプル値フィルタ係数を適応的に切り替えることにより,より高度な画像処理が行えることとなった. 前年度から積み残した課題,すなわちスプライン関数族に対するサンプル値最適フィルタの設計法については,ダイアディックフィルタバンクを形成し,その階層化処理が必要となることが明らかとなった.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)