2013 Fiscal Year Annual Research Report
水和物の性質と水蒸気吸着等温線によるコンクリートの性能評価手法の構築
Project/Area Number |
24360168
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐伯 竜彦 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (90215575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 豪 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (90452010)
佐々木 謙二 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20575394)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 土木材料 / 水和物 / C-S-H / 水蒸気吸脱着等温線 |
Research Abstract |
本研究は,種々の材料・配合および養生条件のコンクリートの性能を的確に評価する手法を構築することを目的として,以下の二つの検討を行った. i)セメント系硬化体が水和物の集合体であることから,水和物個々の性質を明らかにし,それを積算していくことによって,硬化体全体の物理化学的特性を評価する.ii)材料・配合・養生の異なるセメント系硬化体の水蒸気吸着等温線を測定し,硬化体の空隙構造および物質移動性を評価する. その結果,以下のような成果を得た. ①含水状態がC-S-Hの密度に及ぼす影響を明らかにし,C-S-Hの密度変化を考慮して各相対湿度におけるセメント硬化体の密度変化の傾向を推定することが可能であることを確かめた.②セメント硬化体の実効塩化物イオン拡散係数を,電気泳動法により得られた拡散係数と硬化体のゼータ電位から推定する方法を構築した.③セメント硬化体の水蒸気吸脱着等温線はヒステリシスを示し,吸着曲線と脱離曲線の差から硬化体の酸素拡散における屈曲度を評価できることを明らかにした.④初期高温履歴が硬化後の収縮ひずみに及ぼす影響を検討し,収縮ひずみの特に大きな結合材種類と初期高温履歴の組合せがあることを示した. さらに,本研究で構築するセメント硬化体性能評価手法の検証のための硬化体の力学特性,耐久性等の測定を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度測定できなかった長期材齢の硬化体の相組成のデータが蓄積されつつある.また,水和物の物理的化学性質から硬化体のマクロな性質を評価できる手法が構築されつつあるため.
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き,長期材齢の硬化体について種々の測定結果を行う.また,検証データとの比較によりパラメータ等を修正し,セメント硬化体の性能評価手法の精度を高める.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定した実験が一部実施できなかったため. 実施できなかった実験を次年度に行い,予定した金額を次年度に支出する.
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