2014 Fiscal Year Annual Research Report
耐久性を考慮した鉄筋継手の合理的設計・施工法に関する研究
Project/Area Number |
24360176
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
睦好 宏史 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (60134334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩原 等 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50272365)
牧 剛史 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (60292645)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 鉄筋継手 / 機械式継手 / ガス圧接継手 / 電食実験 / 耐久性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,鉄筋コンクリート構造物における鉄筋継手の合理化設計手法と耐久性を明らかにするものである。平成26年度は鉄筋継手を有するRC部材の腐食性状を実験的に明らかにした。機械式継手およびガス圧接継手を配置したRC部材について,その腐食性状を比較するため腐食促進実験を行なった。実験要因は,かぶりの大きさ,通電日数である。実験は,10%NaCL溶液に供試体を浸し,プラス極を鉄筋に,マイナス極をチタンメッシュに接続し,0.7Aの一定電流で1, 3, 7日間の通電を行った.通電終了後は濃度10%のクエン酸二アンモニウム溶液で供試体の錆を除去した後,腐食による鉄筋継手の質量減少量を試験前の鉄筋継手の質量で除した質量減少率を腐食率とした。以上の実験により,以下のことが明らかとなった。 1)機械式継手を有するRC部材は,継手なしおよびガス圧接継手と比較して鉄筋の腐食率に対する腐食ひび割れの発生が早いことがわかった。また,その腐食ひび割れはかぶりの大きさに関係なくカプラー部分より発生し,そこから鉄筋に沿って進展することが明らかとなった。2)腐食した鉄筋継手の引張試験の結果,本実験ケースでは,破壊形式への影響や強度低下は起こらないことが明らかとなった。3)腐食率が低い腐食段階においては,鉄筋継手の耐力低下はないといえるが,特に機械式継手を有するRC部材の継手部はひび割れの発生や進展が早いことから,コンクリートかぶりの剥落等の第三者被害が発生し易いといえる。よって継手部はRC部材の耐久性の弱点となる可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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