2014 Fiscal Year Annual Research Report
地盤構造物の実用的な信頼性設計法の開発と地盤調査の最適化
Project/Area Number |
24360190
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
本城 勇介 岐阜大学, 工学部, 教授 (10251852)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地盤構造物 / 信頼性設計 / 統計解析 / リスク評価 / 設計基準 / 不確実性 / 基礎構造物 |
Outline of Annual Research Achievements |
信頼性設計法は,過去15年ほどの間に,設計コードの開発という分野で急速に普及が,そのためになお解決の必要な問題も顕在化した.本研究の目的は,地盤構造物の信頼性設計において,次のような問題の解決を目指している. (1) 地盤構造物の特性を踏まえた,簡易で実務的な信頼性解析法の開発と不確実性要因の特定 (2) 地盤構造物の信頼性と地盤調査の位置と数の関係の定量的把握と,最適化スキームの提案. 現時点では設計コードは信頼性設計法レベルI(部分係数法)で書かれている.しかし,港湾基準や道路橋示方書のような設計コードが実際に発効すると,大規模構造物や特殊構造物では,設計者が直に信頼性設計(レベルⅢ:確率計算)を実施して,より経済的な構造物の設計を行うことが許されているし,実際実施されようとしている.設計コード開発のために整えられた,荷重や材料に関する統計資料は公開されており,設計者にとって信頼性設計(レベルⅢ)を実施することは,以前に比べはるかに容易になっている.地盤構造物の信頼性解析を,必ずしも信頼性解析に精通していない実務家が,容易かつ間違いなく実施できる手順と方法が求められている.現在までに開発されている信頼性設計法は,主に構造工学分野で開発された手法の借用であり,地盤構造物の設計の特性を反映していない.具体的にはその相違は,①サイトごとの地盤パラメータの調査に基づく設定,②地盤の不均質性がが構造物の性能に与える簡易な影響評価方法,③複雑化する地盤解析ツールと信頼性解析の有効な結合等である.本研究は,この様な問題点を考慮した,地盤構造物のための信頼性解析法を開発した.さらに本研究では,地盤構造物設計の大きな課題である,設計結果の信頼性と地盤調査の位置や数の関係を定量的に把握する方法についても示した.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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