2014 Fiscal Year Annual Research Report
極低温放射光回折測定による高温超伝導複合材料の最適局所ひずみ状態の解明
Project/Area Number |
24360281
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
菅野 未知央 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 超伝導低温工学センター, 研究機関講師 (30402960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町屋 修太郎 大同大学, 工学部, 准教授 (40377841)
菖蒲 敬久 独立行政法人日本原子力研究開発機構, その他部局等, 研究員 (90425562)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 高温超伝導体 / 内部ひずみ / 放射光 / 低温引張装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、低温X線引張装置の動作確認、および放射光ビームラインでの低温ひずみ測定実験を実施した。本システムは、引張装置部分の軽量化のため、GM冷凍機とサンプル部を別の真空容器に分け、両者を2 m長さの伝熱線で接続している。冷却性能を確認するためにオフラインでの冷却試験を実施した。4K-1.5Wの冷却能力を有する2段GM冷凍機の1段、2段ステージに高純度アルミ製の伝熱線の片端を固定し、他端を引張装置側の熱シールド、サンプル部(最低温部)にそれぞれ接続した。冷却試験の結果、超伝導線材サンプルの銅製つかみ具で測定した温度において、冷却開始から17時間で最低到達温度25 Kであることが確認された。これにより、伝熱線を介して高温超伝導体の測定には充分な低温まで冷却可能であることが確認できた。次に、市販の(Y,Gd)BCO線材の低温引張ひずみ測定をSPring-8の白色X線回折ビームラインにて実施した。まず、室温から40 Kの間の各温度で線材内部の超伝導膜と線材からはく離した膜の格子定数を測定し、残留ひずみの温度依存性を観察した。さらに、室温、77 K、40 Kの温度条件で引張試験を実施し、外部から線材軸方向に負荷した引張ひずみに対する、線材内部の超伝導膜の内部ひずみ変化を測定した。この結果から、弾性変形の範囲内では室温、低温ともに類似の傾向が観察された。以上の結果から、低温で超伝導膜の内部ひずみを観察することに成功した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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