2015 Fiscal Year Annual Research Report
抗体医薬をめざした最先端ハイブリドーマテクノロジーの開発と応用
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24360339
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
冨田 昌弘 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20183494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安川 智之 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 准教授 (40361167)
水谷 文雄 兵庫県立大学, 物質理学研究科, 教授 (80118603)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | B細胞 / 抗原発現細胞 / ハイブリドーマ / 立体構造特異的抗体 / 誘電泳動 / 細胞配列 / 免疫捕捉 / 細胞分離 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに,マイクロウェルアレイ電極を用いた誘電泳動により,異種細胞の迅速で高効率なペアリングを達成した.本年度は,形成させた異種細胞ペアの高効率な電気パルス融合のための電気パルスの印加電圧強度,印加時間の最適化を行った.電圧および時間の増加に伴って融合する細胞数が増加した.しかし,15 V以上の電圧を印加すると破砕する細胞が急激に増加した.そこで,14.5 Vの電気パルスを印加することにより,細胞の融合率は74%に向上した.さらに,正方形ウェルアレイを作製し,正の誘電泳動を用いてB細胞-ミエローマ細胞複合体を作製した.細胞は正方形ウェルの4つの頂点に配置され,縦方向に配列した異種細胞アレイを形成できた.正方形ウェルアレイ電極を用いると最初に頂点に捕捉したミエローマ細胞の上にB細胞を配置し複合体を形成することが可能となった.また,電気パルス法を用いるとB細胞-ミエローマ細胞複合体を融合することができ,さらに,培養することにより自己増殖能を示した.本研究により,①DNA免疫によって作製した立体構造を特異的に認識することができるB細胞を抗原発現ミエローマ細胞および抗原固定化マイクロウェルアレイ電極により選択すること,②マイクロウェルアレイ電極を用いた誘電泳動により迅速で高効率に異種細胞複合体を形成すること,③形成させた細胞複合体を電気パルス法により融合してハイブリッド細胞を取得すること,④融合させたハイブリッド細胞を培養して増殖させることを達成した.本研究で開発した手法は,初期B細胞の約50%と極めて高効率にハイブリッド細胞を得ることができるので,これまでわずかな存在率,低い複合体形成率,低い細胞融合率のために取得困難であった膜タンパク質の立体構造を特異的に認識できる高親和性の抗体や低分子に対する抗体の取得を可能にする点で重要である.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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