2014 Fiscal Year Annual Research Report
攪拌培養槽を用いたヒトiPS細胞大量培養プロセスの開発
Project/Area Number |
24360340
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
境 慎司 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (20359938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田谷 正仁 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (60144127)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 再生医療 / 組織工学 / マイクロカプセル / iPS細胞 / 撹拌培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトiPS細胞をマイクロカプセルを用いて撹拌培養にて大量に培養するために、前年度の検討において、アルギン酸修飾物を用い、さらに新たに開発した既報のものよりもより簡単にカプセルを作製できる手法を用いることで、未分化性を維持した状態でヒトiPS細胞を培養できる可能性を見出した。平成26年度は、このカプセルを用いて、静置培養において使用培養培地やカプセル性状と包括されたiPS細胞の増殖や未分化性の維持に関する相関を調べる検討を行った後、攪拌培養の検討に移行するという予定で検討を開始した。理研バイオリソースセンターより入手したヒトiPS細胞(201B78株)をフィーダー細胞上で増殖させた後に包括を行い、その後カプセルの中空部分をほぼ埋め尽くすまで増殖させた後に未分化性を評価した。未分化を維持していることを確認した後、カプセル皮膜を分解し、再度のカプセル内への包括を行った。その結果、継代操作も実施可能であることが明らかとなった。一方で、カプセル作製時に約30%の細胞が操作中に失われることがわかり、作製手順の見直しと改良を実施した。しかし、その値を大きく低減することはできなかった。続いて、培養液に溶解するガスの調整・制御が容易なエアーリフト式の撹拌培養槽にて検討を行ったが、十分な増殖速度を得るために必要な適当なガス組成を見出すことはできなかった。なお、この攪拌槽では細胞を包括したカプセルはほぼ壊れることなく約2週間の細胞培養が可能であった。また、新たなカプセル材料の探索としてアルギン酸以外の材料としてカルボキシメチルセルロースおよびヒアルロン酸誘導体を用いたカプセルの作製も行ったが、細胞挙動に著しい違いを見出すには至らなかったものの、その他の材料からも作製できるという有望な知見を得ることができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)