2012 Fiscal Year Annual Research Report
大型宇宙システム用排熱器「液滴ラジエータ」の排熱特性の解明
Project/Area Number |
24360346
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
戸谷 剛 北海道大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (00301937)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 宇宙インフラ / 排熱装置 / 放熱特性 / 宇宙用ラジエータ / 液滴ラジエータ |
Research Abstract |
平成24年度は,「排熱量測定装置」の作成と「単一液滴流からの排熱を解析するプログラム」を作成を行った。本研究の目的は,大型宇宙システム用排熱器「液滴ラジエータ」の排熱特性の取得を行うことである.実験より排熱量を測定し,排熱量からモンテカルロ法を用いた数値解析(逆解析)により液滴の放射率,反射率を逆算し,得られた液滴の放射率,反射率から,モンテカルロ法を用いた数値解析(順解析)により,排熱量に及ぼす作動流体の温度,液滴流の光学厚さ,液滴流の収束角度の影響を明らかにすることを目指している.作成した「排熱量測定装置」によって、液滴ラジエータの排熱特性を実験によって取得することが可能になった.また,作成した「単一液滴流からの排熱を解析するプログラム」により,実験によって得られた排熱量と等しくなる液滴の放射率,反射率を逆算すること(逆解析)と,逆解析から得られた放射率、反射率を用いて排熱量に及ぼす作動流体の温度,液滴流の光学厚さ,液滴流の収束角度の影響を明らかにすること(順解析)が可能になった.一方,平成24年度に実施を予定していた「単一液滴流の排熱量測定」と「液滴からの放射率,反射率,透過率の解析」は,「単一液滴流からの排熱を解析するプログラム」の作成が遅れたことにより,「排熱量測定装置」の作成も遅れ,平成24年度中に実施することが出来なかった.平成25年度の4月~6月に実施することにする.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度に実施を予定していた「単一液滴流の排熱量測定」と「液滴からの放射率,反射率,透過率の解析」を平成24年度中に実施することが出来ず、平成25年度の4月~6月に行うことにしたため
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Strategy for Future Research Activity |
本年度、実施することが出来なかった「単一液滴流の排熱量測定」と「液滴からの放射率,反射率,透過率の解析」を平成25年度の4月~6月に行い,その後,平成25年度の研究計画を当初の計画通りに,進める予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
直接経費次年度使用額が生じたのは,「単一液滴流の排熱量測定」実験と「液滴からの放射率,反射率,透過率の解析」を平成24年度中に行えなかったためである.平成25年度4月~6月に上記実験と解析を行うことで使用し,平成25年度の研究費は平成25年度の研究計画に従って使用する予定である.
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