2013 Fiscal Year Annual Research Report
船舶初期設計を対象とした設計プロセス創成支援システムに関する研究
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24360356
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
濱田 邦裕 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40294540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 充 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40195293)
竹澤 晃弘 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10452608)
平田 法隆 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80181163)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 船舶設計システム / 船舶初期設計 / 設計プロセス |
Research Abstract |
本研究では船舶設計の更なる向上のために,設計者による設計プロセスの検討を支援する設計支援環境を構築する.具体的には,船舶設計を以下の4つの段階に分けて考える. 1) 設計プロセス計画(Plan):設計ステージの構成や,各ステージで検討すべき設計変数,制約条件,目的関数等を入力する. 2) 概略的製品設計実施(Do):対象となる設計領域の数点において概略的な製品設計を実施する. 3) 設計プロセス評価と設計知識の抽出(Check):上記2)の結果に基づき,情報間の制約関係,依存関係および設計変数が制約条件等に与える影響度を抽出する.これに基づき,設計プロセスの特徴(早く解を得られる,最適解に到達しやすい,設計の手戻りの可能性が高い,など)を把握する. 4) 設計プロセスの改善と本格的製品設計の実施(Act):上記3)の結果に基づき,設計ステージの構成や設計変数の決定順序を変更する.この新しい設計プロセスに基づき本格的製品設計を実施する. つまり,製品設計を実施する前に,設計プロセスの特徴を把握し改善する機会を提供する.これにより,船舶設計プロセスの検討を支援する設計支援環境を構築する.本システムは,3つのサブシステムから構成されるが,本年度は主要目設計を対象に「設計プロセス創成支援システム」を開発した.具体的には,プロセス構造化手法等のこれまでに提案されている手法と著者らが提案したワイルドカードGAを利用した本研究独自の方法を組み合わせ,設計プロセスにおけるボトルネックやボトルネックの解消法を設計者に提示するシステムを開発した.さらに研究成果の一部を公表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究実績は,交付申請書に記載した研究実施計画と合致するものであり,当初の計画通り,おおむね順調に進展していると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度までの研究により,設計プロセス創成支援システムの第一次プロトタイプは完成している.次年度以降は開発したシステムを用いて船舶設計プロセスを分析するとともに,最適な設計プロセスの創成を試みる.さらに必要に応じてシステムの改善を図る.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
第一次プロトタイプシステムが完成したため,設計プロセスのシミュレーションと最適化を実施するための計算機の購入を予定していた.しかし見積りを行った結果,本年度の残額では予算的に購入することができなかった. 2014年度の予算の一部と合算してシミュレーション用の計算機を購入する.
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