2014 Fiscal Year Annual Research Report
環境放射線を変動させる雷雲からの放射線の発生源の解明
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24360399
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
鳥居 建男 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 福島研究開発部門 福島環境安全センター, 特任参与 (20421795)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鴨川 仁 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00329111)
井口 哲夫 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60134483)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 雷放電 / 逃走絶縁破壊 / 制動放射線 / 長時間バースト / 短時間バースト / 冬季雷 |
Outline of Annual Research Achievements |
雷活動に起因した高エネルギー放射線の発生源を明らかにするため、雷雲との距離が近く地上観測が可能な冬季雷、山岳雷に着目し、落雷が多発する北陸(日本海沿岸)と富士山頂で雷雲到来時の放射線変動の観測とその挙動解析を実施した。 平成24年度は、放射線発生源の位置を把握するために4カ所に測定器を設置(夏季は富士山頂、冬季は原子力機構構内)し、放射線発生領域とその移動を雷活動の推移と併せて観測した。平成25,26年度は、前年度までの観測結果をもとに必要に応じて改造し、線源領域の可視化を目指し観測を継続した。 測定は、5インチの大型NaI検出器をベースとし、雷活動とともにその変動を観測した。測定器は複数箇所に設置し、時間的な変動から線源位置の特定を試みた。また、シンチレータを用いた放射線の入射方向検出器を用いてその変動も調査した。その結果、24年度は富士山頂で3MeV超の長時間バーストを観測しており、電場データから逃走絶縁破壊に到らない状態で放射線が発生していることを確認した。また、冬季雷観測では24,25年度は有意な観測データは得られなかったが、26年度に複数回の長時間バーストと短時間バーストを観測された。長時間バーストは稼働していた2ヵ所で観測され、その変動傾向が明らかになった。また、これまで短時間バーストはノイズとの関係性が問われていたが、有意な放射線データと考えられる事象であり、このとき、大規模な落雷は発生していないことが分かった。 これらの測定結果は、雷雲内の放射線挙動を解析するモンテカルロ計算コードEGS5でその特徴を把握し、解析結果と比較検討を行った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)