2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24370039
|
Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
北野 潤 国立遺伝学研究所, 新分野創造センター, 特任准教授 (80346105)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 性的二型 / 多様性 / 遺伝 / ホルモン / 進化 / 魚 |
Research Abstract |
メダカの性的二型に関しては、昨年度得られたF2雑種に関して尻ビレの発達段階を追跡してQTL解析する数学的手法についてアメリカの共同研究者と協力してプログラムを開発した。このorthogonal polynomial法を利用した手法を用いてQTLマッピングを行い有為な遺伝子座を見いだした。この成果について論文にまとめ投稿した。QTL領域に、いくつかの候補遺伝子を見いだし、これらの遺伝子発現解析を行うべく新たな交配家系を作出した。また、青森と沖縄のメダカの全ゲノム配列を比較し、性決定領域のヘテロ接合度を解析した。 トゲウオに関して、性的二型の度合いの異なる海と河川のイトヨについてF2雑種を作出し、遺伝型を決定し、連鎖地図を作出した。さらにgeometric morphometric法を利用してQTLマッピングを行い、有為なQTLを見いだした。また、トゲウオで遺伝子操作するシステムの構築に成功した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、メダカとトゲウオの性的二型のQTLマッピングが完了し、いくつかの候補遺伝子を見いだしたから。また、トゲウオで遺伝子操作するシステムを構築できたから。
|
Strategy for Future Research Activity |
候補遺伝子について遺伝子発現を解析するとともに、遺伝子操作魚を作出し、これらについて性的二型を解析する。また、性ステロイド投与時の性的二型や候補遺伝子の発現を解析する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
豪雪のため、共同研究者の青森でのメダカ採集が年度中で困難であり、それに伴うメダカ飼育水槽の購入が次年度へ持ち越しとなったため。 8346円と小額であるが、メダカ飼育水槽の購入に使用する。
|