2014 Fiscal Year Annual Research Report
浸透圧ストレス条件下での根系可塑性発現過程についての多面的・網羅的解析
Project/Area Number |
24380011
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
小川 敦史 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (30315600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
犬飼 義明 名古屋大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20377790)
野下 浩二 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (40423008)
永澤 信洋 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (90599268)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 浸透圧ストレス / 側根 / イネコアコレクション / マイクロアレイ解析 / メタボローム解析 / QHBタンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
包括的イネ品種群より前年度までに選抜を行った浸透圧ストレス耐性品種IR 58とストレス感受性品種Basilanonを用い、マイクロアレイ法により浸透圧ストレス処理による遺伝子発現変動の網羅的解析を行った。対照区と比較してストレス処理によりIR 58では7倍以上発現を示した遺伝子が1278、1/7以下に減少した遺伝子が380検出された。一方Basilanonでは7倍以上発現を示した遺伝子が1225、1/7以下に減少した遺伝子が645検出された。耐性品種は側根形成誘導遺伝子の発現が優位に増加していたのに対し、感受性品種では優位に減少していた。この結果は耐性品種のL型側根数が著しく増加していた現象と一致した。 さらにメタボローム解析と関連実験の結果から、耐性品種はTCA回路のクエン酸合成酵素の活性が維持されており、感受性品種は減少していたことから植物体全体の代謝活性が減少していると考察された。解析結果については今後さらに精査していく。 側根形成を制御するQHBタンパク質の作用機構を解析するため、相互作用する候補因子 をYeat Two-Hybrid法により探索した結果、QHBはストレス応答性遺伝子と相互作用することが示唆された。また、マイクロアレイ法によりQHBの下流候補遺伝子として代謝系に関わる多くの遺伝子群が同定された。 前年度までに選抜したWRCイネの中で特に弱いもしくは強い品種を8品種選びそれらの品種の間で交配を行った。その結果19組み合わせの交配で種子が得られ、そのF1個体を育成しF2種子を得た。今後得られた種子を用い、浸透圧ストレス耐性に関与している遺伝子の同定につなげる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)